「神様からのひと言」荻原浩

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新製品企画会議の席で直属の上司相手にトラブルを起こして、総務部のお客様相談室へと左遷された涼平。そこはなんとリストラ要員の強制収容所と呼ばれる場所で、誰もが1ヶ月、長くもっても2ヶ月で辞める場所だというのですが...。

序盤は正直あまり好みじゃないんですが、涼平がお客様相談室に回されてからが面白いです。クレームをつける客たちもすごいんですけど、ここの社員たちも一筋縄ではいかない面々なんですよねえ。最初は苦情の客に謝ることすらできなかった涼平が、ここで揉まれるうちに一皮も二皮も剥けていくところが良かったです。やっぱりクレーム処理は、苦情のお客さんにまず言いたいことを全部吐き出させて、それから謝るのが基本ですね。言うだけ言ったらすっきりする人もいるんだし。なーんてことをちょっと懐かしく思い出したりして。私も、お客様相談室じゃないけど、クレーム処理は結構しましたよー。悪質クレーマーの実態や、そういうのを撃退していくのも痛快でした。やっぱり荻原さんは元々会社勤めをしてた人だし、会社の中の描写はリアルですね。
でも、最近読んだ荻原作品の中では面白い方だったと思うんだけど、やっぱりデビュー当初のインパクトはなくなっちゃってるような気も。「オロロ畑」とか「なかよし小鳩組」とか、もっと夢中になって楽しめたと思ったんだけどな。それとも私の求めるものが変わってきたってだけなのかな?(光文社文庫)


+既読の荻原浩作品の感想+
「誘拐ラプソディー」荻原浩
「母恋旅烏」荻原浩
「神様からのひと言」荻原浩
Livreに「オロロ畑でつかまえて」「なかよし小鳩組」「ハードボイルド・エッグ」の感想があります)

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こんにちは。荻原さんは、引き出しが増えただけなのか、変わったのかわからないけど、「オロロ~」の頃とこの本では、全然笑える度が違いますよねー。また、心の奥底から笑いがこみあげてきて、ほろりとさせてくれるような、本を書いて欲しいですね。

四季さん、こんにちは♪
今年、私も荻原さん2冊読みました。
母も、図書館にある分はコンプリート。
で、母が面白かったといったのは「ぼくたちの戦争」と「噂」なんですよ。
みごとに四季さんとすれ違ってます。
私も「ぼくたちの戦争」は、とっても面白かったです。
機会があれば手にとってみてくださいね~。
 

>ゆうきさん
あ、ゆうきさんもそう思われてましたか。
そうなんですよね、「オロロ畑」の頃から比べると… ですよね。
そう感じてるのが私だけでなくて良かったです!

>ブラッドさん
私、荻原さんの作品とは波長がちょっとズレてるのかも…
最初の3冊は面白く読めたんですが、それ以降は読むのがちょっとつらいんですよねえ。
もう、しばらく手に取らないと思うんですが、ブラッドさんもお母様もお好きとなると気になります。(笑)
次に読む時は「ぼくたちの戦争」にしてみますね。ありがとうございます。

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