「哀愁の町に霧が降るのだ」上下 椎名誠

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たらいまわし企画第12回「爽やかな春に読みたい青春小説」の時に、主催者様となったあいらぶっくすのみらくるさんが出してらした本。(記事はこちら) 椎名さんの本は以前「インドでわしも考えた」を読んで、すごく面白かったので他のも読みたいなーと思ってたんですけど、作品数が多いから何から手に取ればいいのやら... だったんですよね。青春小説は大好きだし、これはいい機会~ ということで。
アパート「克美荘」での男4人の同居生活を中心に、はちゃめちゃだった高校時代のことや、月刊誌の編集長をしていた時のこと、そしてその会社を辞めてしまって執筆に専念しているはずの「現在」のことなどがランダムに描かれていきます。

克美荘に住んでいるのは、脚本学校に通いながら小さな雑誌社でアルバイトをしている椎名さん本人と、レンアイをしては失恋することを繰り返している大学生の「沢野ひとし」、弁護士を目指して司法試験の勉強をしている「木村晋介」、サラリーマンで唯一定収入がある「イサオ」の4人。男4人というだけでも、かなりむさくるしそうなのに、その場所が、昼間でも陽が全く差し込まないというじめじめとしたアパートの6畳間。布団なんて、「ここに引っ越してきてからほとんどまともに陽に当てたことがなかったので、あきらかに水っぽくベタベタとしており、夜更けにに布団にもぐりこむと、寝入ろうとする者の体をおぞましいかんじで冷たく冷やすのである」ですって! でも干そうにも、この日当たりの悪いアパートじゃ到底無理。ということで、ある良い天気の日に、4人は各自布団を担いで近くの河原へと行くのです。実際には布団だけじゃなくて、きっと色々とものすごい状態になってるんでしょうけど、でもなんだか楽しそう。それに食事の風景もやけに美味しそうなんですよね。ざくっと作って、ご飯もおかずも人数分できっちり分けて、自分の割り当て分はがっつり食べる... 男同士の同居って豪快ですね。この面々は克美荘を卒業して何年経ってもいい関係のようで、それもなんだか羨ましくなっちゃいます。(新潮文庫)

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Commentaires(2)

早速四季さんの感想を拝見に来ました(^^)

沢野さんや木村弁護士は椎名さんのエッセイや怪しい探検隊にも登場していたので、この『哀愁の町~』で、椎名さんと沢野さんたちの出会いが描かれていたり、普通の学生時代の様子が描かれているのを読んでとっても感慨深かったです。
だって、何十年もたった今でも付き合いが続いているなんてやっぱりすごいな~と思うので(*´Д`)
男同士の同居生活だからこそ、ケンカをしてもさばさばしていて良いですよね。
女性だとやはりなかなかこうはいかない気がします(^^ゞ

四季さん、改めて今年もどうぞよろしくお願いします(*´∀`)ノ

わー、早速見に来てくださるなんて、ありがとうございます!
沢野さんや木村弁護士は、椎名さんのほかの作品にも登場されてるんですか!
そういえば、私も以前、題名は忘れちゃったんですけど、リンボウ先生の本を読んだことがあって
そこに怪しい探検隊のことも書かれていたんですよ。
細かい部分はすっかり忘れちゃったんですけど、その2人も登場してたのかもしれないですね。
うわー、再読したくなってしまいました。って、人サマにお借りした本で、しかも題名が分からないのですが…(^^;

>男同士の同居生活だからこそ、ケンカをしてもさばさばしていて良いですよね。
そうですよね! やっぱり女性同士とはちょっと違いますよね。だからこそ羨ましいですし~。

素敵な本を教えて下さってありがとうございました!
こちらこそ、今年もどうぞよろしくお願いいたしますね♪

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