「水の都の王女」上下「神住む森の勇者」上下 J・グレゴリイ・キイズ

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石堂藍さんの「ファンタジー・ブックガイド」に紹介されていて興味を持った異世界ファンタジー。「水の都の王女」と「神の住む森」がそれぞれ上下巻になっていて、題名は違うんですけど、完全な続編。逆に言えば、4冊読まないと完結しない作品。

異世界ファンタジーって、いかに魅力的な世界を構築するかがポイントだと思うし、もう既に色んな世界が描かれてきていると思うんですけど、その中でもこの作品の世界観は独特。しかもその奥行きの広さにはびっくりしました。例えば、この世界では北方の山岳地帯ではあらゆるものに神が宿っているのに、南の方では大河の神という唯一の神しか存在しないんですよね。宗教として一神教を信じていたり多神教を信じていたりというんじゃなくて、実際に北には様々な神が存在していて、南には大河の神1人だけなんです。しかもその大河の神の力が強大で、北方の神々を日々飲み込み食べ尽くしていってしまうという...。でもだからといって、大河の神が悪だと簡単に決めつけられられるわけではないんですよね。この辺りがすごく深いんです。
そしてそんな神々同士の争いに巻き込まれてしまったのが、北から来た青年・ペルカルと、南の水の王国の王女・ヘジ。主に彼ら2人の視点から物語は進んでいきます。このヘジや彼女の周囲の人間もすごく魅力的。でもねえ、もう一方のペルカルが... 悪気はないけど、すぐに仲間を危険に陥れちゃうし、良かれと思ってしたことでも裏目に出てしまうような青年なので、なかなか感情移入ができなくて、その辺りは少し辛かった。でもやっぱりこの世界観は凄いです。ファンタジー・ブックガイドに選ばれるのも納得なのでした。(ハヤカワ文庫FT)

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