「最後のユニコーン」ピーター・S・ビーグル

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たったひとりでライラックの森に住んでいたユニコーンは、ある日自分がこの世で最後に残ったユニコーンだと知って驚きます。1つの土地にひとりぼっちで住むのが特性のユニコーンたちにとって、自分以外のユニコーンに会うことは稀。しかし不死ということもあり、自分の仲間が他にもいることを信じて疑っていなかったのです。ユニコーンは、自分以外のユニコーンがどうなってしまったのか知るために、森の外の世界へ。

なんて綺麗な物語なんでしょう。リリカルという言葉はこういう作品のためにあるんですね、きっと。他のユニコーンを探す旅という冒険物語と言ってもいいような内容なのに、読んでる間も読み終わった後も、その印象はあくまでも「静謐」。どこがどうとは言えないけど、なんだかすごく不思議なんです。確かにファンタジー作品なんですけど、他のファンタジー作品と同じジャンルに入れちゃっていいのかしら、という感じ。他の作品とはまた全然違う時間が流れているような気がしてきちゃいます。というよりも、神話を読んでるような感覚に近いかな。この透明感のある繊細な世界観も素晴らしい~。
それぞれに何かに囚われていて、自分が本当は何者なのか探し求めてる登場人物たちの中で唯一絶対的な存在で、異質だったと思えるのが主人公となるユニコーンなんですよね。でも物語が終わって自分の森に帰ろうとするこのユニコーンもまた、既に純粋な意味でのユニコーンではなくなっていて...。今回は表面的な流ればかり追ってしまったけど、奥を探れば色々と深い意味がありそうな物語です。(ハヤカワ文庫FT)


+既読のピーター・S・ビーグル作品の感想+
「最後のユニコーン」ピーター・S・ビーグル
「心地よく秘密めいたところ」ピーター・S・ビーグル

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Commentaires(2)

四季さんおはようございます♪
『最後のユニコーン』わたしも大好きです!
確かにファンタジーとしか言いようがないのに、ほかのファンタジーとは一線を画するところがありますよね。
ビーグルは『心地よく秘密めいたところ』も大好きです。こちらもファンタジーといえばファンタジーですが、一般的にイメージするファンタジーとはまるで違います。四季さんならもう読んでらっしゃるかな。

わー、ちょろいもさんも読んでらしたんですね!
最初から最後まですごく不思議な雰囲気で、なんだか圧倒されちゃいました。
ここがこんな風に違う、と上手く説明できればいいんですけど、できないところが私らしさです。(自爆)
「心地よく秘密めいたところ」、創元推理文庫から出てましたよね。こちらもお好きでしたか~!
私はまだ読んでないんです。チェックしておかなくっちゃ。

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