「いつもの道、ちがう角」松尾由美
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ノンシリーズの短編集。いつも不思議な世界を構築して読者を煙に巻いてくれる松尾さんですが、今回はちょっと珍しいテイスト。ややブラックな短編集です。
一旦ほっとさせておいて、最後にゾクリとさせてくれるかと思えば、当然あともう一つ来ると期待して読んでいたオチを見事にかわされてしまったり、一体その後どうなったんだ...? という話もあれば、意図的に何かをずらされてしまっているような話もあり。...当然来ると信じているものが来ないというのも、結構気持ち悪いものなんですね。それにその後の予感も何もない話というのも、案外後を引くものですね。
帯の「異世界への扉、ここにあります。ダーク・ファンタジーの傑作7編」という言葉はちょっと違うんじゃないかと思ったんですが、これらを映像化すれば、かなり不気味な作品になりそう。そのまんま「世にも奇妙な物語」になってしまいそうです。文章として読む限り、それほどホラーとは思えなかったんですけど、やっぱりホラーだったのかしら。そしてそんな作品集にこの表紙というのも、実はちょっと凄いかも。(光文社文庫)
+既読の松尾由美作品の感想+
「雨恋」松尾由美
「ハートブレイク・レストラン」松尾由美
「いつもの道、ちがう角」松尾由美
「安楽椅子探偵アーチー オランダ水牛の謎」松尾由美
「九月の恋と出会うまで」松尾由美
「人くい鬼モーリス」松尾由美
「フリッツと満月の夜」松尾由美
(Livreに、これ以前の全作品の感想があります)
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