「夢の10セント銀貨」「ゲイルズバーグの春を愛す」ジャック・フィニイ

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ジャック・フィニイは「ふりだしに戻る」が読みたいと思いつつ未読で、これが初挑戦の作家さん。「ゲイルズバーグの春を愛す」は、柊舎のむつぞーさんに教えて頂いた作品です。
先に「夢の10セント銀貨」を読み始めたんですが... これがなんとも...。ニューヨークに住む冴えない主人公が、魔法のコインでパラレルワールドのニューヨークに移動すると、そこでの自分は大成功していた、という話なんですけど、主人公が単なる自分勝手で子供っぽい男にしか感じられなくて、どうも受け付けませんでした。(というか、ただの迷惑な変人じゃん!←暴言)
となると「ゲイルズバーグ」の方は? と戦々恐々で読み始めたんですけど、こちらは良かったです~。ちょっぴり不思議なテイストのノスタルジックな短編集。どれも良かったんですけど、中でも特に良かったのは、表題作と「愛の手紙」。表題作を読んでる時はゲイルズバーグの街を歩きたくてたまらなくなったし、「愛の手紙」はものすごくロマンティック。それに、なんて切ない!
「独房ファンタジア」や「大胆不敵な気球乗り」は、情景が浮かんでくる愉快な作品だったし、他の作品もそれぞれにいい感じ。そしてこの中に「コイン・コレクション」という短編もあるのですが、これは「夢の10セント銀貨」の元になっているような話。でもこちらの方が断然良かった! もしかしてフィニイは短編の方が本領発揮なのでしょうか。こちらだけ読んでいれば、すんなりファンになってただろうな、なんて思うほどの素敵な短編集でした。基本的に短編集が苦手な私が「好き~」と思ったぐらいなので、短編好きな方には堪らないのではないかと思われます。(って、どういう規準だ・笑)(ハヤカワ文庫FT)

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Commentaires(6)

こんにちは。
「ふりだしに戻る」は読みました。SFかファンタジーかと思っていたんですけど、違いました。
この作者さんはとにかく19世紀が好きで好きで仕方がないのでしょう。挿絵も自分で描いているのですが、見てきたような細かさです。
つまらなくはないのですが、だらだら感が気になりました。
「ゲイルズバーグ」は読んでみたいです!

うあっ。懐かしい。「ゲイルズバーグ~」は、敬愛する内田善美氏のカバーイラストに惹かれ、読んだ、ノスタルジック・ファンタジー。「夢の~」は未読ですが、これはめるへんめーかさんのイラスト(?)

>じょえるさん
こんにちは、お久しぶりです~。
えっ、「ふりだしに戻る」はSFでもファンタジーでもないんですか? そうなんだ!
てっきりタイムスリップ系のSFかと。(笑)
ああー、19世紀ですか。この方、「古き良き時代」への憧れでいっぱいなんですね。
「ゲイルズバーグ」が書かれたのは1960年頃のようなんですが、そちらでもそうでしたよ。
1960年代を否定してたら、その後の人生大変だったろうな、なんて思っちゃいましたが…(没年は1995年)
「ゲイルズバーグ」、お勧めです。やっぱり長編よりも短編の作家さんなのかも。

>すのさん
そうですそうです、めるへんめーかーさんのイラストです(^^)。
「夢の~」は、ファンになってから読めば良かったのかもしれないんですが
1冊目に読むには、ちょっとキツかった。(^^ゞ
やっぱり「ゲイルズバーグ」が良かったです~。素敵ですよね。

タイムスリップするんですけど、どうも科学的じゃない(笑)
でも分類的にはSFなのかなあ。納得できないけど。

じょえるさん、こんにちはー。
ああ、科学的じゃないんですね。
そういえば「夢の10セント銀貨」も、あまり整合性がないというか何というか
ちょっと都合が良すぎて、そういう所もどうも…でした。(笑)

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