「白き手の巫女」「龍と鷲の絆」「希望と栄光の王国」マリオン・ジマー・ブラッドリー

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ローマの軍団によるブリテン島侵略によって、ドルイド僧は殺害され、巫女たちは陵辱されるという歴史から1世紀余りが経った頃。大ドルイド僧の孫娘・エイランは、森の中の落とし穴の中に落ちた青年・ガイウスを助けて家に連れ帰ります。エイランの一家の手厚い看護で、健康を取り戻すガイウス。しかしガイウスは、助け出された時はブリトン人の服装をしており、実際に半分ブリトン人の血が入っているものの、実はローマ人だったのです。恋に落ちたエイランとガイウスは結婚を望むのですが、真相を知った双方の父親に反対されて...。

モーガン・ル・フェイの視点から描いたアーサー王伝説、「アヴァロンの霧」全4巻がものすごーーく良かったマリオン・ジマー・ブラッドリーの作品、「聖なる森の家」3冊。「白き手の巫女」「龍と鷲の絆」「希望と栄光の王国」です。「アヴァロンの霧」の時代からさらに300年ほど遡ったブリテン島が舞台の物語。
「アヴァロンの霧」でもドルイド教関係がとても面白かったんですけど、こちらもやはりそうでした! 特に、巫女たちの儀式の場面が良かった。神秘的かつ幻想的。自然と調和した巫女たちの日々の生活も素敵です。でもローマ人側は... この時代はイエス・キリストを断罪したはずのローマ人にキリスト教が広まっていく時代でもあって、そういう面では興味深いんですけど... 3冊目「希望と栄光の王国」の久美沙織さんの解説にもある通り、この作品、男性陣が今ひとつパッとしないんですよね。特にエイランと恋に落ちるガイウスってば、なんて詰まらない男なんだー。ラストがやけに呆気なく感じられてしまったのも、きっとこのガイウスのせいでしょう。

この作品の冒頭で、「エイランをとおして、"龍"族つまりブリトン人と"鷲"族つまりローマ人の血は、賢き者すなわちドルイド教徒の血と混じりあったのだ。いざというときにはいつも、ブリテンを救う者がその血筋からあらわれるだろう」という予見がある通り、後にこの血筋から現れるのがアーサー王。こんな風に時代の流れが繋がっていくのって大好きです。この物語の時点では、巫女たちは「聖なる森の家」ヴェルネメトンに住んでるんですけど、その後アヴァロンに移っていくんですよね。その辺りの話もあれば読みたいんですけど、ブラッドリーは既に亡くなられてるので残念。他の作家さんが何か書いてないかしら。
あとブラッドリーの作品だと、トロイア戦争を描いたというファイアーブランドシリーズも読んでみたいです。(ハヤカワ文庫FT)


+既読のマリオン・ジマー・ブラッドリー作品の感想+
「白き手の巫女」「龍と鷲の絆」「希望と栄光の王国」マリオン・ジマー・ブラッドリー
「太陽神の乙女」「アプロディーテーの贈物」「ポセイドーンの審判」マリオン・ジマー・ブラッドリー
Livreに「アヴァロンの霧」の感想があります)

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Commentaires(2)

M.Z.ブラッドリーなら《ダーコーヴァ年代記》もいいですよ。
こちらはまた雰囲気が変わって連作SF長編シリーズです。
邦訳は創元推理文庫から出ています。
外伝含めて22冊。
残念ながら未訳のものもあるみたいです。
例によって入手困難なものが多いのですが,古本屋巡りをしていると結構あったりします。
それぞれは独立した作品なので見つかったものから読むのも悪くないかもしれません。

ええーっ、22冊ですか! それはすごい。
むつぞーさんが読み始めてらっしゃるんですが、そんなに沢山あったとは…
それぞれ独立した話というのがいいですねえ。
見つけたものから読めるというのも、なんか嬉しいかも。
今調べてみたら、ブラッドリーの作品は全滅になってるようなので、
古本屋巡りの時にちょこちょこと探してみることにしますね。
オススメ、ありがとうございます(^^)。

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