「そして、今はだれも」青井夏海

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万引き癖がある戸倉美加子、寄り道のための金を得るために級友の体操服を盗んだ辻岡良枝、ボーイフレンドと2人乗りをしていたバイクで事故を起こした西園寺楓。3人とも歴史のある私立の名門高校・明友学園の生徒であり、家庭教師として家に来ていた教師Xに弱みを握られて、学校を退学していました。明友学園に新任教師として赴任した坪井笑子は、おちこぼれ同然の男子クラスの担任として第二職員室に配置されるのですが、女子生徒に声をかけられて同好会の顧問となることに。そしてその面々と共に、第二職員室にいるらしい教師Xを探ることになるのですが...。

青井夏海さんの作品では、「スタジアム虹の事件簿」や助産婦シリーズの、ほのぼの~とした明るい雰囲気の日常ミステリが大好きなんですが、これはサスペンス調のミステリ。随分雰囲気が変わるんですね...。最初に3人の女子高校生の弱みを握る教師Xの場面があるんですけど、この教師Xがあまりに陰湿で、思わず読むのをやめようかと思ったほどでした。あくまでも悪人という犯人像というもいいんですけど、これまでの青井さんの作風を考えると、悪いことはしても憎めないとか、もう少し救いのあるタイプの犯人像だったら良かったのになあ、なんて思ってしまいます。それに主人公の坪井笑子の造形もあまり好みではなく...。特に、高校時代の同級生の男の子(しかも就職で世話になってる人の息子)に対する態度には、うんざり。付き合う気がないんだったら、はっきり意思表示するのが親切ってものでしょうに。なんだか利用できる時だけ利用しててイヤだなあ。
青井夏海さんの作品なら、もっとほのぼの路線のが読みたかったです。(双葉社)


+既読の青井夏海作品の感想+
「そして、今はだれも」青井夏海
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