「白い鹿」「銀の陽」「闇の月」「黒い獣」「金の鳥」ナンシー・スプリンガー

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アイルという国を舞台にした異世界ファンタジー「アイルの書」全5巻。「白い鹿」「銀の陽」「闇の月」「黒い獣」「金の鳥」です。ケルトの神話を下敷きにしてるとあって、以前からものすごーく読みたかったんですが、既に絶版。見つけるのに苦労しました...。でもその甲斐あって、とても良かったです~。

私のファンタジー好きは、ここを見て下さってる方はご存知だと思うんですけど、その根っこのところにあるのは、どうやら神話好きと叙事詩好きらしいんですよね。だからそういう世界を作家が作り出している異世界ファンタジーが大好き。そしてこの「アイルの書」は、まさしくその要素を備えた作品です。神話が存在する世界がしっかりと作られていて、しかもまるで吟遊詩人が本当に歌い語っているような物語なんです。
主な舞台はアイルという島。これはきっと「アイルランド」がモデル。5冊全部主人公が違っていて、最初の「白い鹿」が神話の時代が終わる頃の物語。「はるかな昔、まだ創世の魔法がこの世にとどまっていたころ、アイルとよばれる小島があった。」です。そして「銀の陽」から「金の鳥」までは、それから1千年ほどの時が流れた後の物語。一貫して書かれているのは友情。そして痛みとその癒し。って書くとなんだか陳腐になってしまうんですが...。特に良かったのは2巻。続いて3巻かな。4巻5巻も面白いんですけど、4巻で舞台が変わるので、読み終えてみると全3巻で終わらせても良かったような気もしますね。4巻5巻は番外編ということで。(笑)
「指輪物語」が好きな方は、気に入る可能性大です。実際、この作品にも「指輪物語」の影響が色濃く感じられます。でも「指輪物語」自体ケルトの神話との関連が深いはずなので、出処は一緒とも言えるのかなあ。

この作品に「ケア・エイシャ」と呼ばれる城砦が登場するんですけど、C.S.ルイスの「ナルニア」シリーズで、王や女王となったぺヴェンシーきょうだいが住んでいたのが「ケア・パラベル」。「ケア」って城のこと? 何語?...と思って検索したら、ウェールズ語だという記述が。そしてウェールズ語は、インド・ヨーロッパ語族ケルト語派なんだそうです。なるほどねえ。(ハヤカワ文庫FT)

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四季さん、こんばんは。
『アイルの書』読み終えられたんですね。
私も大好きな作品なので、お気に召したようで嬉しいです~!
私も一番好きなのはやっぱり2巻でした。で、1巻、3巻、5巻、4巻、の順番でしょうか。
訳者解説を読むと、番外編やら他のファンタジー作品やら色々書かれているようですが、翻訳されているものはほとんどないのが残念です。

高さん、こんにちは。
「アイルの書」、すごく良かったです~。こういう世界は大好き。
高さんのファンタジー好きに決定的な一打を与えたっていうのも、すごく分かりました。
あ、やっぱり2巻がお好きですか♪ いいですよねえ、2巻。
1巻のベヴァンがあまり人間味なく描かれていたので(笑)
その分、アランとハルがすごく良かったです。3巻の荒れてるアランは辛かった…
スプリンガーの作品は、ぜひもっと色々と翻訳して欲しいですね!

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