「中国の神話」白川静

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「神話なき国」とされる中国の、断片しか残されていない中国神話の体系的記述を試み、夏や殷といった国々に絡めて、神話の成立や消滅を論じた本なんですが... 白川氏の専門である漢字、それも殷の甲骨文などを解読しながらの内容はかなり専門的。いやあ、難しかったです。一読しただけでは、あまり内容が頭に入らなくて、自分の知識不足を実感してしまいました。私程度の知識ではもう全然ダメ。もうちょっと知識を蓄えてから、もう一度改めて読まなくちゃ。
あ、でも、深い理解はできないながらも、伝説の夏王朝や殷王朝をからめての話は、中国古代史好きにとっては面白かったです。まず洪水神話があったとして、洪水神として共工、禹、伏羲と女?(女+咼)が存在し、3つの洪水説話が並列して存在したという話とか。これらは元々異なる種族に存在した神話で、共工はおそらくチベット系とみられる西方の羌、禹はおそらく北方の夏系の神であり、伏羲と女?(女+咼)は南人と呼ばれた苗系の諸族の神。まず至上帝である共工が治水に失敗し、禹が洪水を治めた、もしくは共工が治水に失敗し、伏羲と女?(女+咼)が補修したという説話がそれぞれに伝わっていて、そしてそれが各種族の支配権争いを表しているとのこと。
あと、「若」という字は、「若い巫女が、両手を上にあげ、髪をふり乱して、神がかりの状態にあることを示す字」なんだそうで、そういうのも興味深かったです。(中公文庫BIBLIO)

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Commentaires(4)

白川静は、まさに空耳系の学者さんヽ(´ー`)ノ

漢字というぁゃιぃ模様から、「意味」を見出す。
どこか、雲を見て、動物の形を思い浮かべるのに似ているような気もします(;・∀・)
でも、白川静のすごいところは、彼がいうと、ほんとに聞こえるところ。

研究ノートがすごいです。
変な絵文字みたいなのが無限にのたくってて、正気の人のノートには見えんとです。
「ここまでやったんだから、この人の言うことは本当だ」という思いと、
「いや、こんなノートをつける人の言うことを信じていいのかしら」という思いが交錯します。

至高のソラミミストであることは、まちがいないです。

名前がいいですよね。
白川静。
みなもとしずかに匹敵する美少女系の名前です。
実体は、90歳のおじいちゃんですが(´ヘ`;)

白川静さんの本は、対談やインタビュー、講演みたいなものが何冊かあって、
それらが読みやすいです。
白川学のエッセンスもわかりやすいです。
論文風のは、やっぱり難しい。
碩学という言葉がまさにぴったりの大学者ですから。

overQさん、こんにちは!
さすが、白川静さんも読んでらっしゃるのですね~。
いかにも私好みな題名なので期待してたんですが、甘かったです…
そうか、至高のソラミミストだったのか。
まだ空耳初心者の私には、理解できなくても仕方なかったんですね。
>どこか、雲を見て、動物の形を思い浮かべるのに似ているような
おお、これは分かりやすいたとえですね! 一気に雰囲気がつかめたような気がします。

ほんと碩学という言葉がぴったりですね。
中国と言いつつ、日本の神話にもギリシャ神話にも他の神話にも詳しくて
ついでにそういうのを研究してる学者さんの動向にも詳しくて
どこまで知識が広いんだろうってほんと感心しました。
そういえば、中国の神話に詳しいというのも、本来は専門違いですよね。(笑)
名前は美少女系なのに。
…あ、私は静御前を思い浮かべてました!(笑)
あとね、めっちゃ古いですが、宮沢りえのCMの「白鳥麗子」も。(笑)

白川静、恐るべし。今度はもっと分かりやすそうなのを選んでみますね。
ありがとうございます(^^)。

こんにちは。
私はこれ、途中まで読んで挫折しました。
あまりにこれを理解する為に求められている知識・教養がが多くて。
ただ読み流しているだけじゃつまらないですしね。
もっと根本の素養が必要ですね・・・
中国古典は私も興味があるのですが、古代中国関連の本が少ない上、小難しいのばかりでなんだか解ったような解らないような不思議な世界です。
世界観哲学観宗教観もかなり深遠なもので理解の範疇が広いです。
さすが歴史の長い中国、底が深い・・・

thousaさんも読んでらしたんですね。
これはやっぱり難しいですよねえ… 
これはノートをとりながら整理しながら読みたいなと思ったんですけど
出先だったのでそうもいかず、結局読み流してしまいました。(^^ゞ
こういう本を読んだ時に、自分の底の浅さを実感しちゃいます。
きっと古典を1つずつ読んでいけば、もっと理解度が深まるんでしょうね!
精進していきたいと思います。

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