「ブラームスはお好き」「愛は束縛」サガン

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フランソワーズ・サガン2冊。どちらも、先日のたらいまわし企画「教えてください!あなたのフランス本」で挙がっていた本です。サガンに関しては、友達が夢中になって読んでたので、私も大学に入った頃に何冊か読んだことがあるんですが、その時は今ひとつピンとこないままだったんですよね。ものすごーく久しぶり。

「ブラームスはお好き」は、きみ駒さんが挙げてらした本。(記事
ディスプレイ・デザイナーとして自立している39歳のポール(女性)が主人公。恋人は、少し年上で浮気性のロジェ。ポールはロジェの浮気が本気ではないことを知ってるし、2人の間では笑い話なんですが、そこに若くて美貌のシモンが登場して、ポールに一目惚れをした時... という物語。
まず、39歳というポールの年齢設定が絶妙。「若い女」から「いつまでも、お若い」と言われる段階に入りつつある彼女の気持ちがすごく伝わってきます。結局ポールがシモンの気持ちに応えられなかったのは、ロジェを愛してるからというより、ポールのこの微妙な年齢のせいなんでしょうね...。今からどんどん男盛りに向かうシモンと、女性としては老いていくばかりのポール。ポールの最後の台詞が痛いです。
でもね、ポールみたいな女性はまだまだ美しくあり続けると思うし、ますます魅力的になると思うんですよ! そりゃロジェを選べば、失うものは少ないでしょうけど、シモンの一途な愛情を信じてみて欲しかったなあ。...きみ駒さんが、ポールとシモンがもし再会したら、と書いてらしたんですが、ほんといつかまた再会して欲しい! シモンのあの一途で純粋な恋心は、もう少し落ち着きをみせるでしょうけど(あんな風に年下の美青年に口説かれてみたいものだ~)、逆に素敵な大人の恋愛になりそうです。

「愛は束縛」は、みらくるさんが挙げてらした本。(記事
美貌で資産家のローランスと結婚したヴァンサンの物語。結婚以来7年、芽の出ないピアニストとしてジゴロのような生活をしていたヴァンサン。しかし手掛けた映画音楽が大ヒットして大金が転がりこんだことから、2人の関係は少しずつ変質していき...。
...とは言っても、急にお金が入ってヴァンサンが嫌らしい成金ぶりを発揮するというんじゃなくて(笑)、むしろ自分を取り巻く環境が良く見えてきてしまったという感じなんですけどね。若い頃に読んでたら、ヴァンサンを束縛して、自分の傍に置いておこうとするローランスに嫌悪感を持っただけだったと思うんですけど、今の年齢で読むと、なんだかローランスが痛々しかったです。愛情表現の仕方を間違えてしまっただけで、彼女がヴァンサンのことを愛してたのは確かなんですもん。好きになったのも自分の方からだし、夫がいくら優しくても、いつ自分から離れていくか不安で仕方なかったんでしょうね。ヴァンサンはヴァンサンなりにローランスを愛していたというのに。という私にはローランス的なところは今も昔もないと思うんですが、少しは理解できるようになったのも年の功でしょうか。(笑)

今回読んでみて、こういう作品はやっぱりある程度年齢を重ねないとダメだと再認識。サガンに傾倒していた友達は、きっとこういう作品を深く味わってたんだと思うんですけど、ろくすっぽ恋愛経験もなかったオコサマな私には、ちょっと早すぎたようで...。やっぱりその本に読むのに適した時期ってありますよね。しかもフランス文学って、そういう作品が多そうです。(特に私の場合は、かしら) (新潮文庫)

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Commentaires(6)

こんなんアリなん?>コラボブルー。。。
いや、昨晩たらたらと、この映画を観ていて
四季さんの日記を読んで、何となく同じだなー
と思ったから。。(^^ゞ

まま、お互いに亀の甲よりと言う事で?ぇ...

四季さん、こんにちは♪

>ポールはロジェの浮気が本気ではないことを知ってるし
ココがポイントかもしれないですねー。
浮気されても、どんなに他の男性に想いをよせられても・・・ってところでちょっと「うる星やつら」のラムちゃんを思い出したりしました(笑)

「ブラームスはお好き」、私も読もうっと☆

「愛は束縛」の方は、ローランス側からすると結末は切なすぎですが、ヴァンサン側の視点で読むと、もちろん切ないのですが、最後は爽快なシーンになってますよね。

>こういう作品はやっぱりある程度年齢を重ねないとダメだと再認識
逆に面白いと思った作品が数年後に読んでみたらもっと面白かったってことになると本好きとしては嬉しいですね(*´Д`)
映画や音楽にも同じようなことがいえるかもしれませんね。

四季さん、こんばんは?♪

>ポールはロジェの浮気が本気ではないことを知ってるし
ロジェの何が許せないかってね、
「浮気なんだよ、本気じゃないんだよ。君が一番。そんなこと、聡明な君には十分わかってるよね」と言って、笑い話にしちゃうとこ。隠そうともしないとこ。
ポールには、「私はねーものわかりのいいふりをしてるだけ。ロジェの言う、愚かな女の仲間入りになって、ぎゃーと爆発したいのよ、私だって」っていう思いが時々あったはず。
そのあたりの女心をわかんないヤツぁ、ぷいぷいぷい、です。ええ。

とはいえ、きっとロジェって、チャーミングなんだろうなぁ。憎めない人っていうの?
よかった、自分の彼じゃなくって(笑)。

本棚にあった「愛の束縛」、私も再読してみまーす♪ でも切なそう…。

>サルエテコさん
えっ、もしやテレビで映画をやってたんですか?!
「ブラームスはお好き」かしら。観たかったなあ。
イングリッド・バーグマンなら、年を取っても綺麗ですよねえ。
私も年齢不詳目指して頑張るぞー。(笑)

>みらくるさん
ああ、ラムちゃん!(笑)
可愛いですよねえ、ラムちゃん。
でもって、ラムちゃんが本気で離れようとすると、焦るアタル。身勝手な男ですよね。(笑)
「ブラームスはお好き」、みらくるさんもぜひぜひ読んでみて下さいませ♪

そして「愛は束縛」、素敵な本を教えて下さってありがとうございます。
あ、私ね、本当はずっとヴァンサン視点で読んでたんですよ。「そういう種類の人間ではない」ですし。(笑)
でも、なんだか最後の最後で「嗚呼、ローランス…」になっちゃって…。
それまでは、ほとんど理解も同情もしてなかったというのに…!

そうですね、本だけでなく、音楽でも映画でも本当に理解できる年齢ってありそうです。
一回試してみてピンと来なくても、また時間を置いて再度挑戦してみるって、実はものすごく大切かもしれないですね~。
時期が合わないせいで今ひとつ理解できなかっただけだったら、ものすごく勿体ないですもんね。

>きみ駒さん
ほんと、ロジェは女心を全然理解してないですよね。物分りのいいポールに甘えっぱなしで。
いや、実は私には、ロジェのチャーミングなところが今ひとつ掴めなかったんですよ。
やっぱりあれですか、どこか憎めない、可愛い男だというところがポイントなんですかねえ?
ポールは最終的にロジェを選ぶし、それなりにいいところもあるんだろうとは思いつつ…
私には、どうもポールが最後の最後で守りに入ったとしか見えなくて、それがかなしかったです~。

ポールも、時には爆発しちゃえばいいのにね。
そうすればロジェとの関係にも新たな局面が生まれそう。というか良い方向に向かいそうな気もしますね?
でも、理性が勝ってるポールには、簡単そうでなかなかできないことなのかも…(悲)

なあんて、放っておくと色々と妄想を繰り広げてしまう作品でございました。
素敵な本を教えてくださってありがとうございます~。

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