「シラノ・ド・ベルジュラック」エドモン・ロスタン

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エドモン・ロスタンはフランスの劇作家。文学系の感想も多い信兵衛さんのところで面白そうだなあと思ったら、先日のたらいまわし企画「教えてください!あなたのフランス本」でも、Izumiさんが挙げてらっしゃいました。(記事
シラノ・ド・ベルジュラックは、色んな作品に引き合いに出されてる人物なので、なんとなく知ったつもりになってたんですけど、そういえば読んだことないんですよねえ。ここで描かれているシラノは、一流の詩人でありながら、ガスコン青年隊一の剣客であり、理学者であり音楽家だという才能豊かな男。エドモン・ロスタンのこの戯曲によってフランス1の人気者になったのだそうです。17世紀の実在の人物なんですが、本物とここに描かれてる彼とは、またちょっと違うのでしょうか。本物のシラノは、「日月両世界旅行記」なんて本も出してます。

で、肝心のこの本なんですが、1640年のパリが舞台。従妹のロクサアヌに恋焦がれながらも、自分の容貌の醜さから打ち明ける勇気が出ないシラノ・ド・ベルジュラックが、他ならぬロクサアヌに、クリスチャン・ド・ヌーヴィレット男爵への橋渡しを頼まれて... という話。
いやー、面白かったです。シラノ、カッコいいですねえ。決闘をしながら八行詩三連の即興のバラッドを作って、それに合わせて剣を繰り出すところも良かったし!
でもびっくりしたのが、この時代の恋愛。クリスチャンは美青年なんだけど、弁才がなくて上手く恋を語れないと悩んでるので、シラノが代わりに口説き文句を考えたり手紙を書いたりするんですよね。で、ロクサアヌはすっかり夢中になっちゃう。でもクリスチャンが、いざ自分の言葉で語ろうとすると、ロクサアヌが実に冷たいんですよ。「愛してる」だけじゃ全然ダメ。あくまでも詩的な言葉を要求して、クリスチャンが言葉に詰まると「あなたが醜くおなりになったかと思われる程厭でございますわ」と突っぱねちゃう。ロクサアヌは「伊達好み」だそうなので、特にそうなのかもしれないけど、クリスチャンも気の毒に... 口さえ良ければ、誰でもいいのか!(笑)
結局自分自身じゃなくてシラノの代筆する手紙が愛されてると悟っちゃうクリスチャンも不幸だし、自分が本当に愛してるのは誰なのか分からないままのロクサアヌも不幸。で、シラノも片想いなんですけど... 実は自分の文章が愛されてると知ってるわけで、もしかしたら十分幸せだったのかな~?
当時の人物が色々と登場してるらしいんですけど、アレクサンドル・デュマの「三銃士」のダルタニァンも、「無双の剣客」としてこの作品の中に登場していました。「リシュリウ閣下」も、ルイ13世の時代のあの枢機卿なんでしょうねー。そういえば同じ時代が舞台だったんだ! ふふふ、ちょっと嬉しいです。(岩波文庫)

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Commentaires(2)

ううううぅ..(;。;)
どうもテキストの書けない体に成ったみたいデス。
四季さんの日記読んで、フランスの恋愛→昔見たアランドロン
の映画→アランドロンが恋人に会う前にシトロエンの車高を
上げるシーン&密会?後に車高を下げるシーン。と閃いて
テキストを書き始めたら、当日見た映画の感想とか書いて
いるし、どうやら小生、ティピカル・エキザンプル・オブ
「スランプ!」に嵌ったみたいです。<多分血圧の薬のせい…

因みに観た映画(アメリカン・スプレンダー)もフランス文学?
と同じく、大人に成ってから観ないと、分からない映画だと
思った訳なんですが、全然意味不明ですよねー。。よよよ

と言う訳で、しばし隠遁生活にでも入る所存にて。(^^)/~

あらら、テキストの書けない体になってしまったとは
恐るべし、血圧を下げる薬!!
いや、なんでサガンから「アメリカン・スプレンダー」になるんだ???と
思ってたんですけど、実はそういうことだったんですね。(笑)
大人になってから観ないと分からない映画っていうのもありますよねー。
でもアラン・ドロンで、そんな映画があったんですか。
それは何やらお洒落な雰囲気♪
そういや私、アラン・ドロンの映画って「太陽がいっぱい」と「ゾロ」しか見てないかも。

血圧の薬をやめれば、きっと元通りになるから大丈夫ですよ。
血圧低めはどうやら師匠にはあまり合ってないようなので
どうぞ微妙に(あくまでも微妙に)高め安定を目指して下さいませ。(笑)

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