「クモの宮殿」リチャード・ヒューズ

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ヒューズは日本ではあまり知られていませんが、イギリスでは非常に有名な作家とのこと。これはヒューズの初めての児童書だそうで、ごくごく短い作品ばかり20編が収められた短編集。
常識に捉われない個性的な発想とナンセンスぶりが楽しい作品群。これらの作品は、ヒューズが友人の子供相手に即興で話して聞かせた物語をそのまま活字にしたんだそうです。特に手を入れなかっただけあって、最初に語った時のままの生き生きとした雰囲気がそのまま残ってる感じ。そして意外なほどブラック味もあったりします。
例えば、この中に収められている「電話旅行」という話は、血の繋がらない両親に厳しく育てられている少女が、時々電話線を通って、電話の相手の家に遊びに行っちゃうという、発想そのものがとても楽しい作品。でも両親に可愛がられてない可哀想な女の子と言うと、大抵「小公女」的な良い子を想像すると思うんですけど、この少女が意外な我儘ぶりを発揮してびっくりなんですよね。しかも彼女がしばらくいなかった間、両親は心配していたのか全然だったのか、それも良く分からないようなエンディング。結構煙にまかれます。
思いっきり破綻してて収拾がつかない話も多いんですけど、案外楽しかったです。(1作ずつが短いからかも)(ハヤカワ文庫FT)

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