「イシュタルの船」A.メリット

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古代バビロンの研究をしている考古学者のフォーサイスがジョン・ケントンに送ってきたのは、巨大な石盤。ケントンは早速、石盤に刻まれた古代楔状文字の碑文を調べ始めます。そこにあったのは、光の女神イシュタル、暗黒神ネルガル、知恵をもたらす青の神ナブ、そしてザルパニトとアルサルという名前。そして調べているうちに、ケントンは石盤の中に何かが閉じ込められていたことに気づきます。それは宝石で作られた1隻の魔法の船でした。

古代バビロンの石盤から美しい帆船が出てくる辺りはとても素敵だし、気づいたらケントン自身がその船に乗り込んでいたという展開も、かなり好きなパターン。女神イシュタルは暗黒神ネルガル、知恵の神ナブ、そしてその巫女や神官たちという設定も異国情緒たっぷり。でも、魅力的な設定の割に、物語自体はどうも...。主人公がつまらなさ過ぎです。考古学好きの普通の青年の人生が一変してしまうという辺りはまだしも、奴隷になって帆船を漕ぐうちに、頭の中まですっかり筋肉になってしまったみたい。彼が考えているのは、シャラーネという美女のことばっかりだし、それ以外のことでは仲間と一緒にやりたい放題。ケントンが逞しくなった途端に優しくなるシャラーネの造形も含めて、あまりに男性作家的な物語の展開にはがっかりです。(ハヤカワ文庫FT)

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Commentaires(2)

  今から30年以上前、高校生の時に、めちゃくちゃはまった一冊です、今から思うとなんで?と言うくらいに。
 逆にイメージが壊れるのがいやで、もう読み返す気はないのですが。
 メリットの本はたしか他に2冊ほど出ていたような、多分似たような出来だったかも、コナンシリーズと並んで思い出のかなたの話です。

わんためにさん、こんにちは。
この作品がお好きな人、結構沢山いらっしゃるみたいですね。
私には、あまり良さが分からなかったんですけど(汗)
でもどうやら私は、ヒロイックファンタジー自体あまり得意ではなさそうだな… と気づきました。
コナンシリーズは読んでないので、分からないのですが、それもヒロイックファンタジーですよね?
でもバビロンの船の描写にはすごくワクワクしました。ああいう雰囲気は大好きです~。

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