「妖魔の騎士」上下 フィリス・アイゼンシュタイン

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金属や妖魔を操る魔法使い・レジークは、織物や生物を操る美しい女魔法使い・デリヴェヴに結婚を断られ、逆にデリヴェヴに憎まれていると思い込んでしまいます。"織り姫"のデリヴェヴはその気になれば、レジークの着ている服を操ることすら可能。いつデリヴェヴに攻撃されるか心配になったレジークは、デリヴェヴの魔力を避けるため、自分の得意分野である黄金を紡いで、肌着を作って身につけることに。しかし秘密裏に作るためには、デリヴェヴや手先の蜘蛛たちの気をそらす必要がありました。レジークは、普段は14歳の金髪の少女の姿をしている炎の妖魔・ギルドラムに青年騎士の外見を与え、デリヴェヴの住むスピンウェブ城へと送り出します。計画は予想以上に上手くいき、デリヴェヴと青年騎士は愛し合い、そして騎士が去った後、デリヴェヴは息子を産んでクレイと名付けることに。

何冊かハズレの作品が続いてちょっとげんなりしてたんですけど、これはいいです。こういう作品は大好き! こういう作品と出会えるなら、多少ハズレがあったとしても我慢できるわ~。
ええと、全ては大勘違い野郎のレジークのせいで始まったという、ちょっと凄い話なんですが...
何といっても妖魔のギルドラムがいいです。本来なら人間を愛することなんてできないはずの妖魔なのに、デリヴェヴを愛してしまい、しかもクレイに父性愛まで抱いてしまうギルドラム。レジークに呪縛されながらも、陰に日向にクレイを助けるギルドラムの姿が何とも言えません。忠誠と愛情の板ばさみになっちゃうところの切ないこと! でもそのギルドラムの普段の姿は、14歳の金髪の少女なんですよね... と書くと、ものすごく妙な話と思われそうなんですが... この話、説明だけじゃあ、どうやっても妙な話としか思ってもらえないかも(^^;。
いやあ、生物学上の父親なんて何ほどのものじゃないですね。最後に真相を知ったデリヴェヴの態度、男らしいわ~!(違)

この物語で描かれている世界観もとても好みだし、デリヴェヴの蜘蛛や植物を使った魔法、レジークの火や金属を使った魔法の場面も素敵でした。完璧に悪役のレジークだけど、金で指輪を作る場面は好きです。私も手伝いたくなってしまったではないですか。(でも鋳造しかしないのね) この作品には続編もあって、そちらも入手済みなのでぜひ近いうちに読みたいです。家に置いてきてしまったのが悔やまれます。(ハヤカワ文庫FT)


+既読のフィリス・アイゼンシュタイン作品の感想+
「妖魔の騎士」上下 フィリス・アイゼンシュタイン
「氷の城の乙女」上下 フィリス・アイゼンシュタイン

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Commentaires(2)

四季さん、はじめまして!
大好きな『妖魔の騎士』を紹介されていたので嬉しくて
思わずコメントさせていただいています(*^-^*)

この作品中学生の頃に出会って以来大好きで未だに手放せず本棚にあります。
もうセピア色もいいところなんですが…。
出会ったきっかけが表紙カバーを描かれているめるへんめーかーさんが
好きだったから手に取った、という単純な理由からでしたが、
ファンタジーな世界にすっかり惹きこまれてしまいました。
…とても懐かしい気持ちでいっぱいです。
久しぶりにまた当時を思い出しながら読んでみようかな、と思い始めています。

初めましてなのにこんなに長々と失礼しました。
いろんなジャンルを読まれている四季さんのレビューを参考にさせていただきますね。
これからよろしくお願いいたします。

リサさん、いらっしゃいませ! 
こんにちは&コメントありがとうございます(^^)。

「妖魔の騎士」、本当に素敵なお話ですね。
この作品に中学の頃に出会ってらしたなんて、羨ましいです~。
私もめるへんめーかーさんは好きで、漫画は良く読んでいたのに
なんで出会えなかったんだか… うーん、残念。
今になってみると、ハヤカワ文庫FTってめるへんめーかーさんが
表紙を描かれてる本が結構多いんですよね。勿体ないことしちゃいました。
でもこれは、今読んでもすごく素敵な作品だったので
読みながら、すっかり嬉しくなっちゃいました。

ジャンルは色々というか、我ながらバラバラ過ぎる気もするんですが
凝り性なので、しばらくはファンタジー系が続くかも。(笑)
時々でも見ていただければ嬉しいです。
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたしますね(^^)。

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