「あいうえおちゃん」「流れ星におねがい」森絵都
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昨日に引き続きの森絵都さん。こちらも児童書です。
まず「あいうえおちゃん」の方は、森絵都さんの文章と荒井良二さんの絵によるあいうえお絵本。
「あきすに あったら あきらめな」「いんどに いったら いんどかれー」みたいな、リズムのある文章がたっぷり。やっぱりこれは小さな子供が楽しむ本なのね、なんて思いながら見てたんですけど...
途中で「しごとに しっぱい しゃっきんく」「そうり(総理)も そろそろ そだいごみ」「りんぐで りゅうけつ りきどうざん」「りょうしん りょうほう りすとらちゅう」なーんていうのも出てきてびっくり。これってあまり子供向けとは言えないのでは... むしろ大人向けの絵本なのでしょうか? うーん、対象年齢がどっちつかずでで、ちょっと収まりが悪い気もするのですが... 大人向けなら大人向けで、思い切りブラックにしても面白かったかもしれないですね。でもこういうのを読んでいると、思わず自分でも1つ2つひねり出してくなってきます。
そして「流れ星におねがい」は、運動音痴なのに、運動会のクラス対抗リレーに選ばれてしまった桃子のお話。学年ごとに4クラスで競い合うリレーは学校の名物。各学年の優勝したクラスは、校長先生にプレゼントをリクエストできるのです。桃子のいる4年3組は、優勝したらサッカーボールをリクエストすると決めていました。そしてまずリレーの選手となったのは、男子で一番足の速いウルフと、女子で一番足の速い西川さん。でもあとの2人が決まりません。もし負けたら、しばらく肩身の狭い思いをすることになるのは確実。それが嫌で、みんな他人に押し付けあっていたのです。結局、選手を押し付けられたのは、体育係の桃子と圭太郎。でも桃子の50メートル走のタイムは11秒台。落ち込んだ桃子は、用務員の仙さんのところへ。
まあ、言ってみればありがちな話なんで、最初は一歩引いて読んでたんですけど... 知らないうちに感情移入してたらしくて、最後にはじわーり。我ながらびっくりです。このお話は、何といっても用務員の仙さんがいいんですよね。仙さんの流れ星の話を聞いた桃子は、その流れ星に桃子のクラスが優勝するようにお願いして欲しいと頼みこむんですが、仙さんの答えは、「桃ちゃんのクラスが優勝したら、ほかのクラスが負けることになる。勝ちたい気持ちはみんなおなじじゃないのかな?」。ここで「じゃあ、お願いしておいてあげようね」と答えるのは簡単だし、たとえそれで優勝できなかったとしても桃子は納得したはずなのに、そこで敢えて「桃子のクラスが勝つ=他のクラスが負ける」と教えてくれる仙さんが素敵。そしてこういう前提があるからこそ、一念発起した桃子が頑張る場面が効いてくるんじゃないかと♪ (童心社フォア文庫・理論社)
+既読の森絵都作品の感想+
「いつかパラソルの下で」森絵都
「にんきもののひけつ」「にんきもののねがい」「にんきものをめざせ!」「にんきもののはつこい」森絵都
「あいうえおちゃん」「流れ星におねがい」森絵都
「ぼくだけのこと」森絵都
「いちばんめの願いごと」森絵都
「屋久島ジュウソウ」森絵都
「風に舞いあがるビニールシート」森絵都
「アーモンド入りチョコレートのワルツ」森絵都
(Livreに、これ以前の全作品の感想があります)
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お話の展開がなかなか面白かったです。
トラックバックさせていただきました。
藍色さん、こんにちは~。
ありそうな話なんだけど、でもやっぱり森絵都さん。
楽しいですよね。
トラックバックありがとうございます。^^