「クローズド・ノート」雫井脩介

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香恵は、天然ボケの大学2年生。学校ではマンドリンクラブに所属して、定期演奏会に向けて練習中。そして万年筆好きの香恵のバイト先は、万年筆に強い今井文具堂。しかしクラブで一番仲の良かった葉奈が1年間のアメリカ留学に行ってしまい、電話やメールでのやりとりもなかなかタイミングが合わず、クラブのメンバーとの付き合いにもどこか寂しさを感じ始めていた頃、香恵は部屋のクローゼットの中から見つけた、前の住人「伊吹先生」のノートを読み始めます。

雫井脩介さんの作品は実は初めてなんですが、もっとハードなサスペンスタッチの作品を書かれる方なんじゃないかと勝手に思い込んでいたので、この作品の柔らかい優しい雰囲気にはびっくり。こういう作品を書かれる方だったんですか!
香恵の現在の生活に、伊吹先生のノートがどのように絡んでくるのかは、少し読み進めると見当がついてしまうんですけど、暖かくて優しくて、素敵な物語でした。小学校の先生として毎日頑張っている伊吹先生のノートそのものも良かったし、天然ボケなだけでなく一見自分の主張が何もないように見える香恵が、その伊吹先生のノートに影響されて、徐々にしっかりと自分を持てるようになっていくところもいいんですよね。
香恵がバイトをしている文具店の万年筆売り場での薀蓄はとても楽しくて、思わず自分でも万年筆を持ちたくなってしまうほど。ここまで詳細に書き込む必要があったのかという気も少しあったんですが、やっぱりこの部分は、物語の中でもとても好きな部分でした。
でも、あの後はどうなるのかしら? これはもう読者のご想像にお任せします、なのかしら。となると、私には良い方向しか想像できないんですけど... いいのでしょうか。(笑) (角川書店)

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Commentaires(4)

こんにちは
ちょっと立ち寄らせて頂いてたら この作品が目にともったので 思わずTBしてしまいました
なんとも ほのぼのとした読後感を味わった作品でした 昔から文房具屋さん 大好きで勉強嫌いな子だった慧です 半日文房具屋であれこれ品定めしてても飽きない性質で
万年筆はモンブランを持ってますが 眺めてるてるだけです  
豚に真珠の絵が描けます

>慧さん
TBありがとうございます~。
この作品、良かったですよね。ほんとほのぼのした読後感でした。
結局この後、万年筆を買ってしまいましたよ… 実は影響されやすいです私。(^^ゞ
作中の人たちが持ってるようないいヤツじゃないんですけど、気に入って使ってます。えへへ。
文房具屋さんって楽しいですよねえ。私も飽きないです。
本屋の次かな。(笑)

はじめまして。
私も好きな本です。
ふと立ち止まって読んでしまったので書き込みさせて下さい★
本は好きなのですが,映画が来月公開なんですよね。
どうなんだろうか・・・
今月映画のメイキングDVDも付いてるクローズド・ノート特集の雑誌が出るみたいなので、まずはそれを見てみようと思います。
ちなみに監督は行定監督みたいです。

よっちゃんさん、はじめまして。書き込みありがとうございます。

へええ、この作品も映画化なんですね。来月ですか。(←情報に疎い)
こういった作品の映画化が、ここ数年とても多くて
あれも?これも?と、そのたびにびっくりしてしまいます。
好きな作品ほどがっかりするのが怖くて、見るのを躊躇ってしまうのですが
メイキングのDVDが見られるなら、予め雰囲気が掴めて良さそうですね。^^

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