「あべこべの日」ハンス・ファラダ
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2006年
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幻想文学1500
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もう少し時代がかった雰囲気にすれば、グリムやペローのような童話集の中にあってもおかしくないかも、といった感じの童話集。やっぱり初期のハヤカワFT文庫には、子供向けの作品が結構ありますねえ。ちょっぴりリチャード・ヒューズの「クモの宮殿」のようでもあるんですけど(感想)、「クモの宮殿」のような強烈なナンセンスがあるわけでもなく、少し物足りない...。
でも、表題作の「あべこべの日」は面白かったです。ある日目が覚めると、その日は「あべこべの日」。飼い猫のミーツィが、スプーンとフォークとナイフにまざって引き出しの中で寝てるかと思えば、ミーツィの寝床ではミーツィの代わりに猫の寝巻きを着た銀のスプーンが寝ているし、予定通り外出しようとすると、お父さんは馬の代わりに馬車に繋がれて、白馬がお父さんの代わりに御者台に乗り、一緒に行く伯母さんが馬車の後尾灯として取り付けられちゃう... なんでそんな「あべこべ」が起きるのかは全く説明されないし、不思議なまんま終わっちゃうんですけどね。ある日突然来る「あべこべの日」かあ。大変そうだけど面白そう。(ハヤカワ文庫FT)
+既読のハンス・ファラダ作品の感想+
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『あべこべの日』はともかく、全体的にかなり遊びが足りないというか、オーソドックスにまとまりすぎですよね。同じ作者の『田園幻想譚』は、さらに堅くてファンタジーとしては及第点に満たない感じでした。ユーモアやナンセンスに欠けたドイツ式童話の悪しき例!
やっぱりこの手のファンタジーは、イギリスものが一番のように感じます。
>ユーモアやナンセンスに欠けたドイツ式童話の悪しき例!
ああ、確かにその通りですね。ほんと、もう少し遊び心がほしいです。
読みながら「クモの宮殿」を思い出してしまったので、尚更、そう感じてしまいました。
「田園幻想譚」はさらに堅いんですか。うーん、あまり読みたくないかも…(未入手なので読めないんですが・笑)
イギリス人って、あんまり融通が利かないイメージがあるのに、文学に関しては意外とユーモアありますよね。
って、元々私が持ってるイメージが間違ってるのかしら。(笑)