「二人の魔法使い」「光の女王ロリーニ」「終わりなき道標」「聖域の死闘」ニール・ハンコック

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暗黒の女王・ドリーニは、双子の妹である光の女王・ロリーニの2つの世界を奪い、今またその魔の手を、現在ロリーニがいる<アトラントン地球>に伸ばそうとしていました。そしてその頃、何かに駆り立てられて天の住まいから旅立ったクマ、山の麓の家で旅支度を始めた小人のブロコ、ブロコに出会って自分も出発の時だと感じたカワウソが出会い、一緒にカリクス・ステイの川を越えて<時に先だつ世界>へ。

光の輪4部作。
とても「指輪物語」を連想させる物語。ロリーニ率いる<光の輪>側が持っていて、暗黒の女王・ドリーニとが狙っている<神聖なる箱>は、まるであの指輪のようだし、登場する魔法使いはガンダルフ、小人とカワウソとクマはホビットたちみたい。でも、基本的には悪くなかったんですけど... どうも全体的に説明不足なんですよね。ここは世界がいくつもあって重層的に並んでるみたいなんですけど、それぞれどういう存在なのかも分からないし、全体像も見えてこない。訳者あとがきによると<光の輪>には魔法使いが7人いて長となってるらしいんですけど、それも今ひとつ掴めなかったし、<神聖なる箱>が持っているらしい<5つの秘密>についても同様。
それに、過去・現在・未来のことが全て書かれている<黄金の書>というのが存在するんです。別にそういう書があっても構わないんですけど、そういう本が登場したら、大抵、どうとでも受け取れるような文章で書かれていて、全てが終わった後に「そういうことだったのか」になるのが普通だと思うんですよ。全てを知ってる人がいても、軽々しく口にしたりしないし。でもこの作品では、「サイベルさまがお戻りになることはわかっております。そう定められておりますから、ご心配には及びません。...(中略)...ご帰還のことは<書物>に記されています。」なんて台詞があったりするのです。もう未来は全て決まっていて、変わる余地はないということなのかしら? そんな風に未来が決まってると知ってたら、やる気を殺がれる人も結構いると思うんですけど、なんでみんな「自分の役割を果たさなくちゃ」って前向きでいられるのかしら。私だったら絶対気が緩んじゃって怠けちゃうだろうなあ。なんてところに、ひっかかっちゃいました。(ハヤカワ文庫FT)


+既読のニール・ハンコック作品の感想+
「二人の魔法使い」「光の女王ロリーニ」「終わりなき道標」「聖域の死闘」ニール・ハンコック
「竜の冬」ニール・ハンコック

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