「スコープ少年の不思議な旅」巖谷國士文・桑原弘明作品

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壹萬壹阡之本のヤマボウシさんに「これ絶対、四季さん好きだと思う」と言われて手に取ったんですが、いや、本当にその通りでした。まさに私好み! 本は図書館で借りて読んだんだけど、これはきっと買ってしまいます。
桑原弘明さんが作られた手作りの極小のスコープと、その中に見える情景に、巖谷國士さんが文章をつけた本。堅固な合金で作られたスコープは、手に乗せるとずっしりと重いのだそうです。箱の側面の小さな円い穴に懐中電灯の光を当てながら覗くと見えてくる、小さな部屋や庭の情景。手のひらサイズの箱の中に存在する世界なのだから、ほんと相当小さいもののはずなんですが、これがとても精巧なんですよね。本当に覗き窓から覗いているみたいです。素晴らしいー。そして光を入れる窓を変えることによって、その情景は白昼夢のようになったり、夕暮れ時になったり、朝の光景から一転して神秘的な夜の情景となったり。その一瞬でがらりと変わる雰囲気に、ノックアウトされてしまいました。
箱の中に作られているのは部屋が多くて、実際に窓や扉や鏡があるものがほとんどなんですが、そうでなくても、常に覗き窓から覗いているせいか、常に窓の存在を感じさせます。扉や窓、そして鏡というのは、異世界へと通じる場所。本をめくっただけで、日常生活の中から一気に別世界へと引きずり込まれるようです。

これを見ていると、視野いっぱいに広がる小さな幻想的な世界をぜひとも体験したくなってしまいます。以前個展が開かれたこともあるのだそう。またどこかでやってくれないかなあ。今度される時は絶対に行きたい! こちらに以前の個展の写真が載ってますので、ぜひ見てみてくださいませ。箱の外側の装飾も、中の情景と良くマッチしていて美しいです。(パロル舎)

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Commentaires(2)

TBありがとうございました♪
旧ブログにTB送ったらご面倒かなと思って
柄にもなく遠慮しちゃいました。
と言いつつ、MTがエラー起こして、2重に送ってしまうし。
お手数ですが、ひとつ削除してくださいませ。

箱が合金じゃなければ、ドールハウスのようなものだから、
自分でも作れそうに思ってしまうけど、
実際はオブジェの配置や窓の位置とか、
ものすごーく計算されてるんでしょうね。
光の加減で雰囲気が変わるのも、能面みたいだなって感じました。

sa-kiっち、TBありがとうございます。
古い方でも大丈夫ですよん。
と言いつつ、時々するっと抜けてしまうこともあるのですが…(^^ゞ
お気遣いありがとうございます。^^

そうなんですよね、きっとものすごく計算されてるんだと思います。
ほんのちょっとのことで雰囲気がまるで変わってしまいそうだし
きっと試行錯誤を繰り返して完成するんだろうなーって思いました。
ああ、確かに光の加減で表情ががらっと変わるのは能面も同じですね!
んんー、不思議。実際に体験してみたいです。

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