「李白の月」南伸坊

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「仙人の壺」の続編。「仙人の壺」と同じように、南伸坊氏が様々な中国の古典を元に漫画を書いて、「蛇足」という名前の元に解説したもの。全17編が入ってます。相変わらずの妙な話ばっかり。子供の頃から「聊斎志異」やそんな雰囲気の志怪小説が大好きだったので、こういう妙な話は大歓迎なんですけど、やっぱり中国の話って変!(←褒めてます)
たとえば、「捜神後記」に載ってる話。夜、庭で2つの光の玉がゆらゆらと近づいてくるのに気づいた男が目を凝らして見ると、それは2人の男の持つ灯り。てっきり賊が入ったのだと思って杖で打ちかかると、その途端に2人は蝶になってしまいます。そしてその蝶が男の脇の下に触れたため、彼はそのまま倒れて死んでしまう... その2人が誰だったのかなんていう説明はないし、なんで死んでしまったのかも謎。
他にも「桃太郎」の変形で、少年が大きな蛤の中に刀が入ってるのを見つけるんですけど、人にその話をしようとするたびに、聞き手の首がポロリととれる話とか。(えらいこっちゃ)

私としては、「仙人の壺」の方が良かったかなという気はするんですけど(「蛇足」でも、もっと「なるほど~」が多かったような)、こちらもやっぱり楽しかったです。南伸坊氏のとぼけた絵も相変わらず。やっぱりこういう話は、裏読みなどしようとせずに、ありのまま受け止めるのが正解みたいですね。
最後に、「「蛇足」に紹介されていたものすごーく短い話を2つ。

311 人魚 「南海の果てに鮫人がいる。水中に住み、魚の形をして、機織りの手を休めることがない。泣くと、眼から真珠がこぼれ落ちる。」(捜神記)

「晋の義煕の初年、晋陵の薛願の家に虹が下りて、釜の中にたまった水を飲んだ」(異苑)

だから何なんだって感じですけど(笑)、こういうの、なんか良くありませんか~?(ちくま文庫)


+既読の南伸坊作品の感想+
「李白の月」南伸坊
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Commentaires(4)

おもしろそう!!!
こういうお話、大好きなんです。
早速、買いにいきます。
ご紹介、ありがとうございます。

picoさん、こんにちはー。
南伸坊さん、面白いですよん。疲れてる時に読むと、肩の力が抜けます。(笑)
あ、でももう買われました? 見つかったかしら?
「仙人の壺」が新潮文庫で、「李白の月」はちくま文庫なんですよ。ややこしいでしょ。
読まれたら、感想をお聞かせくださいねー。

四季さん、こんにちは。
『仙人の壷』僕も読みました。話にオチがないってなんかスッキリしないんですが、そこがまた不思議な余韻を残しますね。
杉浦日向子さんの『百物語』も似た味わいがありますね。

kyokyomさん、こんにちは! お元気でしたか~?
しばらく更新が止まっていたので、ちょっぴり心配していたのです。
「仙人の壺」、kyokyomさんも読まれたんですねー。
確かに全然スッキリしないんですけど、あの余韻がいいですよね。大好きです。
中国の妖怪話って、なんかおおらかなんですよねえ。
あ、杉浦日向子さんの「百物語」は読んでないんです。
似た味わいなら、好みの可能性が高いですね。今度また探してみますね!

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