「箱のなかの海」樹川さとみ

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折原雅之は船の模型を作るのが大好きな中学3年生。ある日、叔父を訪ねた雅之は、「海賊に会いたくはないか」という言葉と共に、叔父に不恰好な黒いラジオを渡されます。そしてそのラジオを通して、不思議な物語を聞くことに...。

ずいぶん前に彩水仙さんにオススメ頂いていた作品。その時に、空猫の図書室の空猫さんもお好きだと仰ってて気になっていたのですが、あいにく絶版となっていて、市内の図書館にもない状態。今回、ようやく読めました!
1人の男の子とラジオをめぐる、オムニバス形式... でいいのかしら、連作短編集です。全部で9編が収められているんですが、それぞれの題名はそのまんまラジオから流れてくる物語の題名でもあります。このラジオの物語が可愛くていいですねえ。童話風の物語あり、現代恋愛物ありと色々なんですが、どれもどこか不思議テイスト。毎回、唐突と言っていいほど突然始まるのに、現実の雅之の物語とほんのりリンクしているせいか、全く違和感なくその世界に入り込めてしまいました。この中では「ひとりぼっちのミーデ」と「ハッピー、ホップ、グリーン、ピー」が好きだなあ。
でも作中作の物語だけでなく、主人公をめぐる人々もいい感じ。特に良かったのは、ラジオをくれる叔父さんと、都会の学校から転校してきた神田さんかな。特に、雅之のおじさんが、シュヴァルの理想宮に憧れて...というクダリは、おじさんらしくて良かったし。コバルト文庫というと、ちょっと色眼鏡で見てしまいがちな私なんですが(失礼)、これは普通の児童書(YA)のレーベルから出して欲しい作品かも。久下じゅんこさんの挿絵も素敵でした。(集英社コバルト文庫)

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Commentaires(2)

きゃー。四季さん、入手してくださったんですね(*^^*)!
コバルト文庫っていうとやっぱりジャンル分けしちゃいますよね(笑)。だって本屋さんでも書棚まわりがなんだか☆キラキラ☆(←こーいう感じですよね・笑)した雰囲気ですもの。
でも、この本は違うんです!ちょっと”コバルト”っぽくないですよね?
気に入っていただけたならよかったんですけど・・・。カバーも挿絵も雰囲気が出てていいんですよねー。四季さんは「ひとりぼっちのミーデ」と「ハッピー、ホップ、グリーン、ピー」がお好きなんですね!私も「ハッピー、ホップ、グリーン、ピー」が一番好きです。でも、困難な入手状況のなか、それでもGetできちゃう四季さんってすごい!

ところで、今回思ったんですが・・・自分の紹介した本を他の方が読むのってなんだか緊張しちゃいますね(笑)本って本当に読む人との相性があるので、紹介するのが難しいし、その分反応が楽しみですよね。

彩水仙さん、こんにちはー。ようやく読めましたよ!
>本屋さんでも書棚まわりがなんだか☆キラキラ☆
そうそう、まさにそんな感じ!!(笑)
コバルトにもいい作品があると思うし、実際私も毛利志生子さんの
古代チベットを舞台にした風の王国シリーズを読んでたりするんですが
オススメでもされないと、なかなか自分からは手に取れないんですよね。
(「風の王国」も、中国モノがあるよ~と教えてもらって読み始めました)

って、コバルトが好きな方にはすごく失礼なこと言ってますが(^^;
でもこの本は、そういうレーベルで色づけされてしまうのが勿体ないなーって思いました。
普通の単行本でもいいから、また出して欲しいですね。
このまま埋もれさせちゃうなんて勿体ないですもん。

そうそう、他の方に本を紹介するのって難しいですね。
気に入ってもらえればほんと嬉しいですけど、そうでない場合には…
たらいまわしみたいな時は、ノリでえいやっと書いてしまうんですけど
基本的にとっても小心者なんです、私。どきどきしちゃいます。(笑)

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