「気になる部分」岸本佐知子

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翻訳家の岸本佐知子さんのエッセイ。第23回たらいまわし企画「笑う門には福来たる! "笑"の文学」で、空猫の図書室の空猫さんと(記事)、コウカイニッシ。のあさこさんが挙げてらした本です。(記事

帯の「抱腹絶倒」の言葉に納得のエッセイ集。岸本さんの思考回路、面白すぎ! 小学校の算数のテストの時、「ある人が、くだもの屋さんで20円のリンゴを7こ買おうとしたら、10円たりませんでした。その人はいくら持っていたでしょうか」という問題を読めば、その"ある人"のことが気の毒になり始めて、どうかすると同情が淡い恋心に変わってしまい、思いを馳せているうちに、テスト終了になってしまっていたという岸本さん。ごく普通だったはずの話が、気づけばすっかりシュールになってます。流行のポジティブ・シンキングをやってみようと、寝る前に布団の中で美しいを思い浮かべるものの、最後には必ず目を覆うばかりの地獄絵図と成り果ててしまったりとか... なぜ一面の菜の花畑に河童が出てくるんですか! しかもその河童一匹のために一面が火の海になってしまうとは...!
という私が一番最初に笑ったのは、本文2ページ目に載ってた、茶碗蒸しのつくり方に関する穴埋め問題。「...このとき、醤油を入れすぎると( )が悪くなってしまいます」 私が笑った回答は、岸本さんご自身の回答ではなかったんですが。 (笑)

ただ、翻訳家さんのエッセイということで、もっと本や仕事にまつわるエピソードを読めるのを期待してたのに、そういった部分はあんまりなくて、それが少し残念でした。全部で4章に分かれてるんですけど、そういった話は最後の章だけなんですもん。もっと今の仕事にまつわる面白い話、読んだ本の話などを読みたかったなー。岸本さんの翻訳された本は読んだことがないんですが、なんだか不思議な雰囲気の作品のようで、そちらもちょっと気になります。(白水uブックス)


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「気になる部分」岸本佐知子
「ねにもつタイプ」岸本佐知子

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Commentaires(8)

四季さん、こんばんは~。
わたしも家庭科のテストの回答には笑いました(笑)女子校と注意書きがあるとこがまた最高でしたね。

岸本さんのおもしろい視点のエッセイもすてきですが、翻訳にまつわるお話も読みたい!と私も思います。
岸本さんが訳された本は1冊しか読んでいないので、ほかにも読もうと思っているのですが積んだままに…。
ニコルソン・ベイカー気になりますよねー。

あさこさん、こんにちは~。
ご報告に行こうと思ってたのに、そのままになっちゃっててごめんなさい。
見つけてくださって嬉しいです!!
ほんと、あの家庭科のところ、おっかしーいですよね。
家に帰る前にちょっと読み始めてみたんですけど、やっぱり人前で読んじゃダメ!と、慌てて本を閉じました。(笑)
翻訳のお話、ほんと読みたいですよね。それだけできっと1冊になるほどエピソードがあると思うのですが…
そのうちまた本を出してくれるといいなー。
あ、私も荷凝尊(笑)、気になります! 一体どんな雰囲気なんでしょうね?(笑)

こちらの記事がきっかけで読みました。
妄想が面白くて、何度も噴出してしまいました。
三浦しをんに似ているかななんて思ったり。

他にもエッセイを出しているんでしょうか?
もっと読んでみたい方です。

楽しい本の紹介、ありがとうございました♪

KOROPPYさん、こんにちは!
面白かったですよね~、このエッセイ。岸本さん、ほんとすごいです。
ざっと調べたところでは、エッセイ集はどうやらこれだけみたいなんですが
大森さんと豊崎さんとの対談があるのを教えてもらいましたよ。
http://media.excite.co.jp/book/special/honyaku/index.html

これだけ面白い方なので、またきっとエッセイが出るのではないかと。
楽しみです~。

こんにちは。
皆さんオススメの通りすごく面白かったです。
翻訳家さんてユニークな人が多いんでしょうか。金原瑞人さんのエッセイも結構面白かった記憶があります。
私はしりとり戦争に共感してしまいました。しりとり大好き・・・。

>moji茶さん
面白いですよねえ。おお、moji茶さんは、しりとり戦争派でしたか。(笑)
金原瑞人さんのエッセイも読んでみたいです。
あ、翻訳家さんといえば、青山南さんも面白かったですよ。「翻訳家という楽天家たち」、オススメです!
どうやら私、普通の作家さんのエッセイより、翻訳家さんのエッセイの方が好きみたいです。
やっぱりユニークな方が多いせいでしょうか。(笑)

おー、四季さんも文章題のところを引かれてますね。
この思考回路、面白いですよねえ。
「ねにもつタイプ」では、翻訳にまつわる話も出てきましたけれど、あれもまたちょっと変形でしたね。
(コアラの鼻が止まらなくなるとか…。笑)

四季さんもこのあと読まれたかもしれませんが、私はニコルソン・ベイカーの「フェルマータ」を読みましたよー。
ほとんどポルノ小説なんだけれど、それもまた妄想が炸裂したような作風で、面白かったです。
*こちらもトラバいたしました。

いや、もうストレートな翻訳話については諦めましたよー。(笑)
いつかそういう話だけまとめて、じっくりと読んでみたいですけどね。
そんな本が出る日は、いつか来るのかしら?(笑)

あ、つなさんは「フェルマータ」読まれましたか!
いや、実はその後、全然読んでなかったんです。お恥ずかしい。
図書館で海外小説の棚を見るたびに、同じくニコルソン・ベイカーの
「中二階」が気になってて、一昨日も訳者あとがきを熟読してしまったんですが…
やっぱり、今日行った時に借りてこようかしら。(笑)

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