「奇岩城」モーリス・ルブラン

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明け方、ジェーヴル伯爵の屋敷に何者かが侵入。居間の物音に気づいて起き出した伯爵の姪・レイモンドと、伯爵令嬢シュザンヌは、外を何者かが大荷物を抱えて歩いていくのを目撃。居間に駆けつけると、2人の目の前で角灯を持った男がバルコニーから姿を消し、居間の隣の伯爵の部屋には、気を失った伯爵と、ナイフで刺された伯爵の秘書が折り重なって倒れていました。レイモンドが咄嗟に撃った弾は逃げていく男に命中。しかし茶色い革のハンチング帽を残して、男は消えうせてしまいます。

子供の頃に愛読したルパンシリーズの中でも、トップ3の面白さだった覚えのある「奇岩城」。子供の頃何度か読んだとはいえ、話の展開はほとんど覚えていなかったので、新鮮な気持ちで読めました。でも今改めて読んでみると、最近再読した「怪盗紳士ルパン」や「カリオストロ伯爵夫人」(感想)に比べて、正直あまり面白くありませんでした... なぜぇ。
ルパンやガニマール主任警部はもちろんのこと、高校生探偵・イジドール・ボードルレ、シャーロック・ホームズも登場して豪華キャストだし、奇妙な暗号がフランスの王室に伝わる秘宝に繋がるという探偵小説的・歴史的な興味もあるはずだったんですけどねえ... 所詮はジュブナイルの甘さ? ルパンにはもっと泰然と構えていて欲しい場面で、ボードルレ少年に案外やりこめられてしまうから? どうもこの作品では、ルパンの器が小さいというか、セコイというか、普段のルパンらしく感じられないのがイヤん。ボードルレ少年の方が遥かにかっこいいです。(ハヤカワ文庫HM)


+シリーズ既刊の感想+
「怪盗紳士ルパン」「カリオストロ伯爵夫人モーリス・ルブラン
「奇岩城」モーリス・ルブラン
「水晶の栓」モーリス・ルブラン

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Commentaires(2)

ルブランのルパンシリーズって、ハヤカワから出てるんですね!
知らなかった!

ホームズは、タイトルを見れば、何となくストーリーを思い出せるのですが、
ルパンものはタイトルと内容が混乱してます。(笑)

機会をみて読み直そうかな。

ど~じ~さん、おはようございます~。
そうなんですよ、ハヤカワから新訳が出始めててね、今ようやく3冊目なんです。
ポプラ社の南洋一郎訳しか読んでなかったので、大人用のが読みたいなと思ったんですが
創元は「リュパン」だし、新潮は訳が合わなくて…
(最近改訂されたようなんだけど、2年ほど前に手に取った時は、ルパンの一人称が「わし」でした…)
ハヤカワはなかなかいい感じです。短編集の「怪盗紳士ルパン」がお勧めです~。

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