「澁澤龍彦初期小説集」澁澤龍彦

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「撲滅の賦」「エピクロスの肋骨」「錬金術的コント」「犬狼都市」「陽物神譚」「マドンナの真珠」「サド侯爵の幻想」「哲学小説・エロティック革命-二十一世紀の架空日記」「人形塚」といった、1955年から1962年までに発表された全9編が収められた短編集。

澁澤さんのエッセイとか訳本は読んでるんですが、小説を読むのはもしかしたら初めてかもしれません。「撲滅の賦」は、小説家としての澁澤さんの処女作とされている作品なのだそう。処女作にして、後の澁澤龍彦らしさを既に備えているんですね。

ここで書かれているのは異端の性愛の姿ばかりなんですけど、どこか爽やかなのが不思議。エロティックではあるんだけど、またちょっと違う気がする。なんだかあんまりいやらしくないんですよねえ。もしかしたら、そういうのが澁澤龍彦らしさ?
この中で一番印象に残ったのは「犬狼都市」。そして好きだったのは、「エピクロスの肋骨」。コマスケの詩を書いた紙を加えて山羊になった門衛、詩を書いた葡萄パンを食べて少女となった三毛猫。「線香花火のようにきらきら燃え」ながら、その「ふかい目の底には、実は一点毛のさきでついたほどに、半透明の真珠母いろが油の澱みのようによどんで」いるという目の描写も素敵でした。(河出文庫)


+既読の澁澤龍彦作品の感想+
「私のプリニウス」澁澤龍彦
「異端の肖像」澁澤龍彦
「夢のある部屋」澁澤龍彦
「澁澤龍彦初期小説集」澁澤龍彦
「夢のかたち」「オブジェを求めて」「天使から怪物まで」澁澤龍彦
「高丘親王航海記」澁澤龍彦
「東西不思議物語」澁澤龍彦
Livreに「世界悪女物語」「幻想博物誌」「夢の宇宙誌」「フローラ逍遥」の感想があります)

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