「屋久島ジュウソウ」森絵都

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「小説すばる」に連載されていたエッセイ「slight sight-seeing」の24編のうち14編と、旅日記「屋久島ジュウソウ」が同時収録されたもの。本来おまけだったはずの「屋久島ジュウソウ」が40~50枚の予定から150枚に増えたため、こちらがメインとなったのだそうです。屋久島旅行のお供は、森さんの本の装幀も担当されている池田進吾さん、そして3人の編集者さんたち。

森さんを始めとする5人の楽しそうな様子や、九州最高峰だという宮之浦岳を登る大変さは十分伝わってくるんですが、読んでいても、屋久島の魅力があんまり伝わって来ないような...(ウィルソン株の中には入ってみたくなりましたが)、武田百合子さんの「富士日記」に倣って各自の食べた物が詳細に書かれているという部分も、それほど面白く感じられなかったです。(魚肉ソーセージのせいかしら...) 恩田さんの「黒と茶の幻想」も大好きだし、いつかは屋久島に行ってみたいと思ってる私なんですが、むしろ後半の短い旅エッセイの方が好きでした。ホリー・ゴライトリーに憧れた時代の名残りの黒い鞄の話、トラベル読書術、サハラ砂漠の入り口に位置する町・エルフードで出会ったハッサンのエピソードなど海外での様々なエピソードが楽しかったです。

ちなみに「屋久島ジュウソウ」の「ジュウソウ」とは、「縦走」のこと。「重曹」「銃創」、重装備の「重装」など、ジュウソウにも色々ありますが、ここで「十三」を思い浮かべたアナタは立派な大阪人!(←私のことだ) 大阪以外の方に説明すると、十三というのは、映画「ブラックレイン」のロケ地にもなった、大阪の繁華街です。(集英社)


+既読の森絵都作品の感想+
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「屋久島ジュウソウ」森絵都
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Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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Commentaires(2)

こんばんわ~^^TBさせていただきました。
「ブラックレイン」ですか・・・。それはわからないっす^^;
屋久島は1度行ってみたいなぁと思ってるんですよね。
エッセイを読んでいて羨ましくなりました。

苗坊さん、こんにちは~。
調べてみたら、「ブラックレイン」は、1989年公開ですって!
苗坊さんがご存知ないのも不思議ないですよね。(笑)
という私も噂を聞くばかりで、実は観てないのですが…(あらら)

屋久島、行ってみたくなりますね~。

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