「さかさま世界史 英雄伝」寺山修司

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コロンブス、ベートーベン、エジソン、イソップ、ガロア、シェークスピア、二宮尊徳、ゲーテ、ダンテ、スタンダール、毛沢東、カミュ、ニーチェ、聖徳太子、カフカ、マルクス、紫式部、セルバンテス、トロツキー、孟子、キリスト、プラトン、リルケという23人の世界史上の「英雄」を取り上げて、寺山修司流にそれらの人物を切り、その正体に迫る本。

先日読んだ「不思議図書館」が面白かったので(感想)、次はこの本を選んでみたんですが... うーん、こちらは私には今ひとつ合わなかったみたい。
イソップに関しては私も大嫌いなので...! 「主人持ちのユーモア」「奴隷の教訓」という言葉には深~く納得だったんですが(笑)、コロンブスに関しては、寺山氏が「私が勝手に書き直したコロンブス像」として書いてる文章が、まさに私がコロンブスに抱いていたイメージそのままで、この文章が書かれた当時は、そう考えられてはいなかったのかしら? なんて逆に疑問に思ったり... そのほかの部分では、それはちょっとひどいんじゃないの、と言いたくなるような部分も色々とあって、正直あまり楽しめなかったです。寺山氏による人物分析は、あくまでも現代の、それも1970年代の価値基準を持った人間によるもの。「英雄」たちが生きていた当時の世相や社会背景なんかををまるで無視して、ここまで切り捨てちゃってもいいものなのかな? 何も考えずに楽しむべき本だったのかもしれないんですが、私にはそうはできなかったし、なんだかまるで寺山修司氏の持つ歪みを直視させられているようでツラかったです。もちろんこういった人物分析は、1970年の時代に「英雄」たちを蘇らせるという行為でもあったのかもしれないし、彼なりの「英雄」たちへの敬意の表し方だったのかもしれないんですが。
それでも、「もし、サザエさんが卵を立てなければならないとしたら」というところで出てくる発想は面白い♪ 「ゲーテ」の「ウェルテル」や二宮尊徳との対談も、紫式部の現代版シュミレーションも楽しめました。(角川文庫)


+既読の寺山修司作品の感想+
「不思議図書館」寺山修司
「さかさま世界史 英雄伝」寺山修司

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