「ひまわり探偵局」濱岡稔

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ムーミンパパそっくりの探偵・陽向万象の探偵事務所は、その名も「ひまわり探偵局」。玄関脇には可愛いひまわりのイラストで囲まれた木彫りの看板があり、ドアを開けるとカウベルの音が。そして漂ってくるのは、紅茶と焼きたてのクッキーの匂い。しかし、時には保育園と間違えられることもあるような、ほのぼのとした雰囲気なのですが、万象は実は辣腕の私立探偵なのです。そんな万象と、万象をこよなく尊敬する押しかけ助手の「さんきち」の連作ミステリ。

ネットのお友達、はまっちさんこと濱岡稔さんの新刊が出ました! 「さよならゲーム A‐side」「さよならゲーム B‐side」「わだつみの森」といった硬派なミステリ作品に続くのは、美味しい紅茶と美味しいお菓子が出てくる、ほのぼのとしたミステリ。この作品は、実は4~5年前に濱岡さんがご自身のサイトで公開しているのを読ませて頂いているのですが、それからミステリ作品を沢山読み、最近ではミステリ自体にすっかり飽きがきてしまっているにもかかわらず、この作品はその時と同じようにとても楽しんで読めました。ようやく本になってくれて嬉しい!
濱岡さんご自身のサイトによれば、この作品を書く時に心掛けられたのは、「1.一応、ミステリイであること。」「2.オーソドックスなホームズ・ワトスン物であること。」「3.シンプルな謎解きをメインにしていること。」「4.軽いものであること。」「5.楽しく、後味もよいこと。」
確かに、オーソドックスでシンプル。でも万象と「さんきち」はまるで漫才コンビみたいだし、濱岡さんらしいマニアックなネタや薀蓄が作品中に散りばめられていて、これがすごく楽しいんです。それでいて第一話~第三話では、今はもういない人々の残した謎を解く物語ということもあり、その謎が解けてメッセージが明らかになった時の、しみじみとした切なさも...。その切なさが幸せを感じさせてくれて、またいいんですよね。
眩惑されるような「わだつみの森」もものすごく好きだったんですけど、こういう気軽に楽しめる作品も楽しくて大好き。日常系のミステリがお好きな方は、ぜひぜひ♪(文芸社)


+既読の濱岡稔作品の感想+
「ひまわり探偵局」濱岡稔
Livreに「さよならゲーム-A Side・B Side」「わだつみの森」の感想があります)

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