「屋根裏部屋のエンジェルさん」ダイアナ・ヘンドリー

Catégories: / /

 [amazon]
両親を事故で亡くして、アガサおばさんに引き取られているヘンリー。アガサおばさんの家は下宿屋で、屋根裏部屋にいたパン屋で働くマーガトロイドさんが、部屋の天井に頭をひどくぶつけて怒って出ていったところです。ケチケチなアガサおばさんの出す食事はほんのちょっぴりなので、マーガトロイドさんのパンを当てにしていたみんなはがっかり。そして、厳しいおばさんのお眼鏡に適って次に屋根裏部屋に住むことになったのは、ハービー・エンジェル。500キロワットの幸せそうな笑顔が印象的な若者でした。
 
冷たくカチカチのアガサおばさんと、おばさんそっくりの居心地の悪い家が、「エンジェルさん」の登場によって徐々に変わっていくという物語。井辻朱美さんの「魔法のほうき」(感想)で大きく取り上げられていて、あんまり面白そうだったので、図書館で借りてきてしまいましたー。
「つながり道具一式」を持ち歩くエンジェルさんはとても胡散臭い人物。勝手に飾り棚や食器棚をくんくんとかぎ回って、「つながり」「回路」「エネルギー畑」なんて連発してます。それなのに、普段は若い人は沢山食べるし騒がしいからと下宿に入れようとしないアガサおばさんが、エンジェルさんの笑顔にはトロトロなんですよね。この笑顔、魅力的なのは分かるんですけど、読んでるこちらまでトロけてしまうほどではなかったかなあ。エンジェルさんの最初の目論見(?)が上手くいったあたりなんて、「えっ、もう?」と思ってしまったし。もう少しじっくり書いて欲しかった。それに、アガサおばさんが今の冷たくて厳しい人になってしまった理由というのも、普通に読んでいればすぐ分かっちゃう。
でも魂のスイッチを切ってしまった不幸な家を幸せにするために、過去の人間と現在の人間をつないで未来へと結びつけていくという基本的な部分が良かったです。そして、人がそれぞれに香りを発散しているという部分もとても素敵。タチアオイの花やピアノやフルートといった小物も効いていて、可愛らしい話になってました。そして最後は幸せな暖かさ~。エンジェルさんまた別の物語も読みたくなっちゃいました。ということは、やっぱり500キロワットの笑顔には効果があったのかも?(徳間書店)


+既読のダイアナ・ヘンドリー作品の感想+
「屋根裏部屋のエンジェルさん」
「魔法使いの卵」ダイアナ・ヘンドリー

| | commentaire(0) | trackback(0)

Trackbacks(0)

「屋根裏部屋のエンジェルさん」ダイアナ・ヘンドリー へのトラックバック一覧:

URL TrackBack de cette note:

コメントする(要JavaScript)

Note


MAIL FORMBBS

購読する ATOM


Powerd by MovableType4.24-ja
Copyright 2004-2011 四季. All rights reserved.