「風の妖精たち」「針さしの物語」ド・モーガン

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ということで、昨日に引き続きのメアリ・ド・モーガン。3冊続けざまに読んだらさすがに飽きるかなと思ったんですが、全然飽きなくて逆にびっくり。昔ながらの神話や伝承、童話の中に紛れ込んでいてもおかしくないような物語だったり、「あ、これファージョンみたい」とか「イワンのばかにありそうな話だ~」なんて思いながら読んでたんですけど、でもやっぱりメアリ・ド・モーガンの世界でした。昔ながらの童話には、お約束というか暗黙の了解的部分があると思うんが、彼女の作品はそれをちょっと外してるんですよね。その違いが、一見ちょっとしたズレのようなんだけど、実は大きいような気がします。インパクトからいけば、昨日の「フィオリモンド姫の首かざり」の方が強かったし、私は好きだったんですが、こちらの2冊も良かったです。
今度の2冊の中で一番印象に残ったのは、「針さしの物語」の中に収められている「おもちゃのお姫さま」。礼儀正しいあまりに感情を表すことはおろか、必要最低限の言葉しか口にすることのできない国が舞台の物語。その国で生まれたウルスラ姫は、思ったことを何も言えない生活に息が詰まりそうになっているんですが、亡き母の名付け親だった妖精に救われるんです。妖精は「どうぞ」「いいえ」「はい」「たしかに」の4つの言葉しか話せない人形を身代わりに置いて、本物の姫は別のところに連れて行っちゃう。で、姫はようやく息がつけるんですが... 最後に、王国の人々が本物の姫か偽物姫かを選ぶ場面があるんですよね。いやー、すごいです。こんなことでいいのか!と思ってしまうんですけど... でも双方幸せなら、結局それでいいのかなあ。(笑)(岩波少年文庫)


+既読のメアリ・ド・モーガン作品の感想+
「フィオリモンド姫の首かざり」ド・モーガン
「風の妖精たち」「針さしの物語」ド・モーガン

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