「ライラエル 氷の迷宮 古王国II」上下 ガース・ニクス

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ケリゴールが閉じ込められてから14年。サブリエルとタッチストーンによって敵が一掃されたはずの古王国で、今またネクロマンサー(死霊使い)たちの動きが活発になってきていました。そしてクレア氷河の奥では、父を知らず、10歳の時に母も失ったライラエルが絶望していました。ライラエルはクレア族特有の明るいブロンドと青い目、浅黒い肌の代わりに、黒い髪に茶色い目、そして青白い肌の持ち主。それだけでも浮き上がっているのに、14歳の誕生日を迎えても、まだクレア族特有の「先視の力」が発現しなかったのです。今また11歳になったばかりの少女に抜かされたことを知ったライラエルは、自ら命を絶つことを考えて、1人氷河の上に向かう階段を上り始めます。

古王国記シリーズの第2作。「サブリエル」(感想)の続きです。
今回もサブリエルやタッチストーンは登場しますが、主人公としてはライラエルと古王国のサメス王子。あっさり世代交代してしまいました。それもそのはず、2巻が始まった時点で、王国では既に「サブリエル」の時から14年経ってるんですね。主な物語に至っては19年後。
物語はライラエルとサメス王子の視点から交互に語られていきます。先視の力が得られないせいで、一度は自殺を考えながらも、図書館での仕事をもらって、「不評の犬」という仲間もできて、どんどん生き生きとしてくるライラエルが楽しいパートに対して、サメス王子の情けなさは鼻につく! 序盤で冥界に入っていった時のことがトラウマになってしまっているのは分かるんですけど、それにしても自分の生まれに甘えているとしか思えなーい。義務を放棄して、ひたすら自分の世界に閉じこもってるし、両親が帰ってきたらあれを言おうこれを言おうなんて思ってたことも、いざ帰ってきたら何一つ言えないまま。2人のパートのバランスが、あまりにも取れていないように感じられてしまうのですが...
でも先視の力を授かるのが遅ければ遅いほど強い力を得られることが多いように、悩みが大きければ大きいほど、自分探しに手間取れば手間取るほど、一旦迷いを捨てれば強いもの。2巻から3巻へは直接繋がっているようなので、そちらの展開もとても楽しみ。これはいつ文庫になるのかしら? 図書館でハードカバーを借りてきちゃおうかなあー。(主婦の友社)


+シリーズ既刊の感想+
「サブリエル 冥界の扉 古王国記I」上下 ガース・ニクス
「ライラエル 氷の迷宮 古王国II」上下 ガース・ニクス
「アブホーセン 聖賢の絆 古王国記III」上下 ガース・ニクス

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「サブリエル」の続巻。 「サブリエル」では、アブホーセン(七つのベルを駆使して、冥界に入り、悪霊を追い返す)であるサブリエルと、唯一残された王族であるタッチス... » Lire la suite

Commentaires(6)

アブホーセンの文庫は12月です。
うれしいですね!
表紙のイラストは、単行本より文庫版のほうが、ヒロインが美人になっているような気がします。

オプトさん、こんにちは。
わあ、12月ですか! それなら待てます。予想外に早くて嬉しい~。
教えて下さってありがとうございます!

うんうん、美人になってますよね。サブリエルの時もそう思ってました。(笑)

こんにちは。
この巻のサムは、確かに情けないですね。
彼もいずれ成長しますので、見守ってあげてください。
それにしても、ライラエルと「不評の犬」の会話は、ほとんど漫才ですな・・・。楽しい。

早速、アブホーセン文庫版がセブンイレブンに届くように予約しました。
ライラエルの成長は楽しみなのですが、サムを見守るには多少の忍耐が要ります。
不評の犬には、サムにガブリとやってもらいたかった・・・

>木曽さん
サムに関しては、ほんとじれったくて仕方なかったです。
でもこの「ライラエル」の最後でようやく、ちょっと腑に落ちました。そういうことだったのね…!って。
彼がどんな風に成長するか、楽しみです。

>オプトさん
あはは、ほんとガブリとやって欲しかったですよねー。
というか、途中ライラエルがそんなこと言ってたし、これはてっきりガブリとやるだろうと期待してたんですけど…(笑)
そうすれば、サムももうちょっとしゃんとしたかも。
あれでワイヴァリー学院では優秀な生徒だったというのが信じられないですよね。^^;

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