「安楽椅子探偵アーチー オランダ水牛の謎」松尾由美

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現場には行かず、話を聞くだけで事件を解決してしまう探偵を安楽椅子探偵と言いますが、これは文字通り、家具としての安楽椅子が名探偵になっちゃって...?! という安楽椅子探偵アーチーシリーズの2作目。今回は、「オランダ水牛の謎」「エジプト猫の謎」「イギリス雨傘の謎」「アメリカ珈琲の謎」というエラリー・クイーンばりの国名シリーズの連作短編集となっています。

1作目を読んでからもう3年経ってるので、前のを覚えてるかちょっと不安だったんですが、心配は無用でした。もうアーチーは相変わらずですしね。椅子の持ち主の及川衛との会話は、以前同様の「おじいちゃんと孫」っぷり。野村芙紗は、塾通いを始めたせいで、前回ほどの登場ではないんですけど、代わりに前作でも登場していた鈴木さんが来たりして、この鈴木さんとアーチーがまた好一対。2人の会話が楽しいです。そして芙紗が本格的に登場してからは、衛がとっても微笑ましかったり。
どれも楽しい作品でしたが、今回私が特に気に入ったのは、衛と芙紗、そして衛のお父さんの3人が近所にできたインド料理のレストランに行って、そこで奇妙な出来事に遭遇するという「インド更紗の謎」。その店は、衛のお父さんがものすごく信頼しているインターネットの横浜限定のグルメサイトが褒めてるという店なので、お父さんの思い込みが楽しくて。現実的なお母さんにロマンティックなお父さん、という設定がとても生かされていて、不憫なお父さんを応援したくなりました。本当の結末とのコントラストもいいですね。 (東京創元社)


+シリーズ既刊の感想+
「安楽椅子探偵アーチー」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「安楽椅子探偵アーチー オランダ水牛の謎」松尾由美

+既読の松尾由美作品の感想+
「雨恋」松尾由美
「ハートブレイク・レストラン」松尾由美
「いつもの道、ちがう角」松尾由美
「九月の恋と出会うまで」松尾由美
「人くい鬼モーリス」松尾由美
「フリッツと満月の夜」松尾由美
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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安楽椅子探偵アーチー シリーズ今回は、国名シリーズになっている。及川少年が、迷推理をしたり、ヤキモチを焼いたりアーチーの天敵が、現れたり、元の持ち主が、遊びにき... » Lire la suite

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