「一瞬の風になれ3 ドン」佐藤多佳子

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「一瞬の風になれ1 イチニツイテ」(感想)、「2 ヨウイ」(感想)に続く完結編、「3 ドン」を読みました!
いやあ、良かった。本当に良かった。1巻も良かったんですけど、2巻でややトーンダウンしたので、心配してたんですよね。あまり好きじゃない展開にもなってたし。でも杞憂でした! 前2巻に比べるととちょっと長めなんですけど、一度読み始めたらもうやめられなくて一気読み。そして読み終えた瞬間、また3巻の最初に戻ってもう一度読み終えてしまいましたー。

健ちゃんとの決着があまりにあっさりついてしまったのには驚いたんですけど、やっぱり主役は新二ですね。1年の時は、無我夢中でなかなか思うように走ることができず、2年になってようやく陸上というものが分かり始め、2年の冬の地道なトレーニングで、3年になってようやく連や仙波、高梨たちと同じスタートラインに立った新二。そんな新二のしなやかな強さ、身体だけでなく精神的な強さが、佐藤多佳子さんの真っ直ぐな視線で描き出されていきます。1年の時に比べて、新二も連も他の面々も、本当に大きく成長したなあ、なんてしみじみと感慨にふけってしまうほど。それに試合の場面がそれほどなかった2巻に比べて、3巻は試合が中心。100mの10秒、そして4継の40秒といった、あっという間とも言える時間の描写を積み重ねることによって、読んでいるこちらまで緊張が高まって、心臓バクバク。(笑)
新二や連が時々言う、「かけっこ」という言葉がまたいいんですよね。そうそう、陸上だの4継だのマイルだの何だの言って、最終的には「かけっこ」なんです。もう本当に純粋に「走る」ことを楽しませてくれたし、「かけっこ」という言葉が、自分の知らない陸上の世界をすっかり身近に引き寄せてくれたようでした。いやあ、本当に良かったです。やっぱり佐藤多佳子さん、大好き~。オススメです!(講談社)


+シリーズ既刊の感想+
「一瞬の風になれ1 イチニツイテ」佐藤多佳子
「一瞬の風になれ2 ヨウイ」佐藤多佳子
「一瞬の風になれ3 ドン」佐藤多佳子

+既読の佐藤多佳子作品の感想+
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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