「魔界の盗賊」マイクル・シェイ
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2006年
/
ファンタジー(翻訳)
/
幻想文学1500
Tags:
米文学
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異世界を舞台に、痩せのニフトとチリテのバーナーという2人の盗賊たちが活躍する短編集。どちらかといえば、なるべく手に取りたくないタイプの表紙だったんですけど、想像してたよりは面白かったです。丁度、フリッツ・ライバーのファファード&グレイマウザーシリーズのような雰囲気でしょうかー。いかにもアメリカンヒロイックファンタジーという感じ。本当はそういうのはあまり得意ではないんですけどね。
主人公が盗賊という割に盗みの場面はそれほどなくて、それよりも不思議な冒険が中心。決して善人ではないながらも、悪人に一泡ふかせるニフトの冒険はなかなか痛快。物語自体も、最後のどんでん返しが楽しいです。4編収められてる中で私が一番気に入ったのは、代官にハメられて死刑にされそうになった2人が、魔海に囚われてる代官の息子ウィンフォートを探しにいくことになる「魔海の人釣り」。これは4編の中では一番長くて、200ページほどもある中編。ニフトとバーナーが旅に出てウィンフォートを見つけるまでがちょっと退屈だったんですけど、口ばかりが達者で実力が伴わないウィンフォートが一行に加わってからは、話がすっかりややこしくなって、俄然面白くなりました。おどろおどろした魔海の辺りの描写もいい感じです。(ハヤカワ文庫FT)
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