「春の魔法のおすそわけ」西澤保彦

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人の波に流されるままに地下鉄の改札を抜け、地上に出て初めて自分が九段坂にいることに気づいた鈴木小夜子。典型的な二日酔い症状で頭が割れそうに痛い小夜子は、自分の持っていたはずのポシェットが、いつの間にか2千万円の現金の入ったセミショルダーとなっているのに気づいて驚きます。現在の自分自身の全財産が丁度2千万円。キャッシュカードや保険証など全てを失くした代わりに、この2千万円を一気に使い切ってしまおうと考えた小夜子は、目についた美青年に声をかけるのですが...。

タイトルはとても爽やかなんですが、蓋を開けてみれば、人生に疲れた二日酔いの独身中年女性が迎え酒をしつつ、周囲に絡みつつ展開していく物語。いやー、酒臭い息がこちらまで漂ってきそうなほどでした...。でもこの展開はあれですね、どちらかといえば森奈津子シリーズのノリなのでは? あんな風にエロティックではないんですけど、そのまま森奈津子シリーズにしてしまった方が、あり得ない~って状況ももう少し楽しめたのではないかと...。丁度この鈴木小夜子も作家という設定ですしね。...ええと、謎も一応ありますが、小夜子が謎に思っているだけで、読者には謎でも何でもありません。どちらかといえばラブ・コメディかなあ...。(中央公論新社)


+既読の西澤保彦作品の感想+
「方舟は冬の国へ」西澤保彦
「生贄を抱く夜」西澤保彦
「腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿」西澤保彦
「フェティッシュ」西澤保彦
「キス」西澤保彦
「春の魔法のおすそわけ」西澤保彦
「ソフトタッチ・オペレーション」西澤保彦
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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春の魔法のおすそわけ 小夜子は気がつくと、電車に乗っていた。 昨日の記憶は全くないが、いつものように飲んで酔いつぶれていたらしい。 財布や通帳の入ったポシ... » Lire la suite

Commentaires(3)

またまた失礼いたします^^
西澤さん初読作品でした。
結構さらっと読めましたね~。
シリーズ物はこれから読んでいこうと思います~。
タイトルと想像していた内容が違いましたねぇ^^;
私はお酒全然ダメなので、何だか気持ち悪くなりそうでした。
でも、充分楽しめました~^^

何でだか分からないのですが、TBが毎回2回入っちゃいます^^;
1コ消しておいてください。
すみません・・・。

苗坊さん、再びこんにちは。
なんと初西澤作品でしたか~。
充分楽しめたとのことで、良かったです。^^
でも、西澤さんにはまだまだ面白い作品がたくさんあるので
ぜひ色々と読んでみてくださいねー。
たとえば講談社文庫から出ている「七回死んだ男」なんかも
とても西澤さんらしさが詰まっている作品だと思いますし~。
という私は、これが初西澤作品でした。(笑)

TB、気になさらないで下さいね。消しておきます。^^

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