「青い剣」「英雄と王冠」ロビン・マッキンリイ

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両親が亡くなり、兄に呼ばれるがまま本国を船で発って、砂漠の町・イースタンにやって来た少女・ハリー。そしてある日イースタンに現れたのは、古くからある砂漠の王国、ダマール王国の王・コールラスでした。コールラスは、北方族の侵略に対して、イースタンの人々と共同戦線を張りたいと申し入れに来たのです。しかしイースタンの人々はその申し出を断り、数日後、コールラスは部屋で眠っていたハリーを人質としてひそかにダマール王国へと連れ出すことに... という「青い剣」と、「青い剣」では既に伝説となっているいにしえのイーリン姫の物語「英雄と王冠」。

ダマール王国シリーズ2冊。
ハリーの本国は、はっきりとは書かれてないのですが、19世紀~20世紀の華やかなりし頃の大英帝国という感じ。「青い剣」は、砂漠の国の王に攫われた背高のっぽの少女・ハリーが、伝説のイーリン姫の力も借りて成長し、いつの間にか英雄になっていくという物語です。攫われたハリーがやけに落ち着きすぎてるし(もちろん泣き寝入りぐらいはするんですが)、攫ったコールラスに対してまるで敵意を持たないし(丁重すぎるほど丁重に扱われるとは言っても、ねえ)、ダマールの人々とすっかり仲良くなってしまって、言われるがまま行動するのにはちょっと引っかかるんですが...(ストックホルム症候群?) でも、まあ、それに対する理由もないわけではないんですよね。その辺りを気にしすぎなければ、結構面白かったです。砂漠の民であるダマール王国の人々の旅の情景も鮮やかだし、脇役たちもとても魅力的。そしてダマール王国でも限られた人々の持つケラーという力が謎めいていて、興味をそそります。
「英雄と王冠」の方も面白かったのだけど、こちらは「青い剣」ほどではなかったかな。「青い剣」で語られるイーリン姫は、颯爽とした気の強いお姫さまのイメージなのに、本物は結構情けないし、それ以前に、構成がちょっと分かりづらくって。あと、イーリンと仲良しのトー王子が気に入ってたので、余計な男がしゃしゃり出て来てイヤだったというのもありました。(笑)
訳者あとがきによると、ダマール王国シリーズ第3作が予定されていたようなんですが、どうなってるのかな? もう書かれてないのかしら? まあ、この2冊で完結してる方がすっきりしてるかもしれませんが...。(ハヤカワ文庫FT)

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Commentaires(4)

そう、トー王子が素敵なのに!!
あの男!あれが問題なのです。
 
近代と古代が交わるような感覚の「青い剣」に対して、ドラゴンとか普通に存在するthe古代の「英雄と王冠」のほうがファンタジーとしての魅力が弱く、現実的という感じですね。

オプトさんもトー王子を気に入ってらっしゃいましたか!
良かった~。お仲間がいて嬉しいです。
読んだあとでネットで検索してたら… まあ、感想はほとんど見つからなかったんですけど(笑)
数少ない感想は、どれもあの男ファンだったようなので、「えーっ!!!」と思っていたんですよぅ。


そうそう、「英雄と王冠」の方がファンタジーの王道のはずなのに、ファンタジーの魅力は弱いですよね。不思議。
「青い剣」の方がずっと楽しかったです。

はじめまして。みすもとと申します。

ブログ村のファンタジーのトラコミュで、大好きだった「青い剣」に久しぶりに再会して、思わずの訪問です。私も、一巻目のほうがすきでした。特に、マシンとジャックが(おぢさん趣味で申し訳ない)

過去記事の「リフトウォー・サーガ」も大好きでした。シリーズ5作までと、外伝?の「帝国の娘」まで、どれも面白かったですよ。

みすもとさん、はじめまして! コメントありがとうございます。
わあ、ファンタジーのトラコミュから来て頂けたなんて嬉しいです。
「青い剣」は、「ハリー、こんなことでいいのか…!」と突っ込みつつも、すごく楽しかったです~。
うんうん、ジャックとマシンは良かったですよね。私も一番のお気に入りはジャックです♪

「リフトウォー・サーガ」も読んでらっしゃるのですね。
こちらの続編は、来年には読もうと思ってます。その前に入手が問題ですが…(^^ゞ

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