「帝王(リーガル)の陰謀」上下 ロビン・ホブ

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山の王女・ケトリッケンとヴェリティ王子の婚約の儀式も終わり、六公国の一行、そして王女とその随行は王都へと出発。衰弱しきっていたフィッツはなかなか回復せず、数ヶ月遅れて出発します。しかしようやく戻って来たフィッツを待ち構えていたのは、前と変わらず自分に敵意を燃やしているリーガル王子。そしてヴェリティ王子が時間をなかなかとれず、孤独なケトリッケン王女でした。

ということで、「騎士の息子」に続くファーシーアの一族のシリーズ第2弾。あれから買いに走ってしまいましたよー。続編は一気に分厚くなっていて、ちょっとびびったんですけど(「騎士の息子」は上下どちらも300ページ台だったのに、この2冊は600ページ弱、次の「真実の帰還」になるとさらに100ページずつ増えてます)、でも驚くほど読みやすいです。それにしても、「帝王(リーガル)」も「真実(ヴェリティ」)」も王子の名前なので、「帝王(リーガル)の陰謀」「真実(ヴェリティ)の帰還」という題名はちょっとネタばれなんじゃ?と思ったりもするんですけどね... まあそれ以外の展開はないでしょうし、きっとぴったりの題名なんでしょうね。
そしてこの邦題通り、リーガルの陰謀が張り巡らされていく展開でした。見かけだけはハンサムでお洒落、社交的なリーガル王子がじわじわと勢力を伸ばしていて、情報操作をしながら自分の足場を固めてるし、今や王の命もその手に握られているような状態。フィッツも相変わらずの薄幸ぶり。それなのにヴェリティ王子ったら、国を救うために探索の旅に出るとか言い出すし...。ま、悪いことばかりでもないんですけどね。

この巻で一番印象的だったのは、狼のナイトアイズとの心の交流。フィッツは「気」という力を持っていて、それは動物と思いを通じ合わせられる力なんです。でもあまりにも動物と深く関わりすぎると、そのうち人間の思考をなくしてしまう可能性が高いという、ちょっと危険な力。そのこともあって一般的には邪悪な力ともされてるし、フィッツも何度も警告されてます。それでもフィッツは、なかなか完全に遮断することができないんですけどね。それが逆にフィッツを救ったりもするのだけど。
前の巻でも、この「気」を使った犬との心の交流がとても印象的だったんですが、今回はそれ以上でした! ナイトアイズ、いいなあ。狼の思考回路もかなり好きでした。「群」の概念もとても面白かったし。狼の思考を読んでると、今は人間が色々いじくりまわして複雑怪奇にしてしまってることでも、本来はとても単純明快なことだったんだなあ、なんてしみじみしたりなんかします。(創元推理文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「騎士(シヴァルリ)の息子」上下 ロビン・ホブ
「帝王(リーガル)の陰謀」上下 ロビン・ホブ
「真実(ヴェリティ)の帰還」上下 ロビン・ホブ

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