「女魔術師ポルガラ」全3巻 デヴィッド&リー・エディングス

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ベルガラスに続けて語られたのは、ポルガラの物語。
ポルガラの言う通り、「そもそも、"本当に起きたこと"がひとりの人間によって説明されうると考えるほうが、ばかげている」わけで、同じ歴史が今度はポルガラの立場から語られることによって、細部まで明らかになっていきます。ポルガラが赤ん坊の頃からベルガラスに反抗的だった理由も、ポルガラと双子の妹・ベルダランとの絆も、ポルガラの飲み込みの良さも、ベルガラスに対するポルガラの態度の変化も、ベルガラスの話を聞いているだけでは分からなかった部分。今はもうない美しい都、ボー・ワキューンでのことについても、ポルガラでないと語れない部分。やっぱりこの2つの物語は合わせ鏡のように存在しているのですねー。
物事をその全体像から捉えているベルガラスの話が枠組みとすれば、濃やかに細部を捉えているポルガラの話はその肉付け。おのずと語る物語も変わってくるというもの。「世界」や「運命」との向き合い方が全然違う! そしてベルガラスは人間の寿命を運命だと割り切って考えて、予め慎重に距離を置いているように見えるんですが、ポルガラはリヴァの後継者たちを育てるという仕事の関係もあって、そうは簡単にいかないんですよね。それぞれの時代の人々との結び付きはポルガラの方が遥かに強くて、愛される喜びも深い代わりに失った時の悲しみも深い... 特に印象に残ったのは、初代ブランドとなったカミオン、ボー・ワキューンで知り合った大工のキレーン、そして名誉の騎士・オントローズ。
「魔術師ベルガラス」も「女魔術師ポルガラ」もファンサービス的な作品で、本編に比べるとやや落ちると思うんですけど、やっぱりファンにとっては一読の価値がありますね。面白かったです。(ハヤカワ文庫FT)


+シリーズ既刊の感想+
留守中に読んだ本(18冊) (「ベルガリアード物語」全5巻の感想)
「マロリオン物語」全5巻 デイヴィッド・エディングス
「魔術師ベルガラス」全3巻 デイヴィッド&リー・エディングス
「女魔術師ポルガラ」全3巻 デヴィッド&リー・エディングス

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Commentaires(2)

これや、あれを読んだのちに本編を読むとぐっときました。
エレニア/タムールはいかがですか?

本編読むなら今ですよね。うー、読みたいかも…
あ、エレニア/タムールも、いずれは読みたいと思ってるんですが
とりあえず、タムールの完結(?)待ちなんですよ。
夏には出揃うのかな?

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