「無限コンチェルト」「蛇の魔術師」グレッグ・ベア

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かつて意気投合した高名な映画音楽家の指示通り、夜中に起き出して、40年間空き家になっている屋敷へと向かった16歳のマイケル。渡されていた鍵を使って玄関のドアから入り、家の中を通り抜けて裏口から外へ。そして再び左の隣家の玄関から入って中を通り抜けて裏口へ。途中、裏庭のパティオにいた女性に追われて慌てるものの、マイケルはなんとか指示通りに6つ目の門を開けて飛び込みます。その門の先にあったのは、妖精シーと人間、そしてそのハーフが暮らしている妖精の王国。地球ではない、全く別の場所だったのです。

マイケルが行ってしまう異世界は、基本的にシーの国。一応人間もいるんですけど、特定の場所に保護されてます。そこにいる人間たちは、全て音楽にまつわる人々。ピアニストだったり、トランペッターだったり、音楽評論家だったり、音楽教師だったり、ある音楽会を聴きに行っていた人だったり。
マイケル自身もワケが分からなくて困るんですが、読者の私もワケが分からなくて困っちゃう。なんでマイケルがここに来ることになったのかも分からないし(マイケルは音楽家ではなくて詩人)、わざわざ他の人と違う方法でやって来なければならなかった意図も分からないし、ここで何をすることになってるのかも分からない! そもそもこの世界の設定自体、分からないことだらけなんです。みんなマイケルに学べ学べと言うんですけど、質問してもまともに答えてくれる人はほとんどいないし、それ以上質問するなって怒られたりしてるんですよね。マイケルの「質問しないでどうやって学ぶのさ?」という台詞は本当にごもっとも! 読み進めていくうちに徐々にこの世界のことが分かってくるという構成なんですが、これがほんと分かりにくくて、実は「無限コンチェルト」の途中で話が分からなくなってしまった私...。仕方がないので、とりあえず1冊読み終えてから、また最初に戻って読み返すことに。でも一旦分かってくれば、骨太でなかなか魅力的な世界観。続編がなかったらきっとここで諦めてたかと思うんですけど、もう一回読んで良かったー。苦労した甲斐がありました。
詩と音楽の使い方が面白かったし、宇宙の成り立ちにまで話がいってしまうところは、さすがSF作家。とは言っても、感想がものすごーく書きにくい作品なので、ここにもまともなことは書けそうにありませんが... 2冊で1000ページ超、とにかく読み応えがありました。きっと再読したらさらに面白くなるんでしょう。でもとりあえずは「ぐったり」です。(ハヤカワ文庫FT)

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Commentaires(2)

え、あの骨太作品をすぐに再読されたのですか。うひゃー、すごい。
僕は10年くらい前に読んでとにかく読み進めるのが辛かったのですが、最後まで読み終えてとても興奮したことを思い出しました。でも内容はほとんど覚えていないです(泣)
確か影を操って、どうこうする・・・とかそんな話ではないですか?

わー、kyokyomさんも読んでらしたのですね!
でもそんな「すごい」なんて言ってもらえるようなことじゃないんですよぅ。
話が分からなくなってしまったので(ほら、シー独自の言葉とか何とかかんとか←言い訳)
泣く泣く読み直したというのが実態ですから。^^;

そうそう、影を操る場面もありました!
ちょっと突っ込んで読もうと思ったら、とても深く読める場面ですよね。
今回は、とりあえず話を追うだけで精一杯でしたが、いずれ再読したいです。
読み終えて興奮されたの、すごく分かります。^^

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