「猫路地」東雅夫編

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猫好きで知られる作家20名による猫ファンタジー競作集。それぞれに既成の辞書には存在しない、架空の猫熟語を思い浮かべ、それにちなんだ物語を書き下ろしたという趣向なのだそうです。以前sa-ki さんのところで見かけて、井辻朱美さんの風街シリーズの作品も載っていると知って、ずっと気になってた本。どれも10ページ前後という短い作品ばかりなんですが、それぞれに味わいがあって面白かったです~。東雅夫さんも「猫たちによって誘われる『異界』を描いた物語と、異界への導き手でたる『猫』たちの玄妙なる生態を描いた物語」の2種類に大別されて驚いたと書いてらっしゃいますが、本当にその通りですね。やっぱり1匹の猫の中に可愛らしさとか妖しさ、怖さが自然に共存するというところが、現実と異世界を結び付けるのにぴったりなのかも。

私が気に入ったのは、ふと気がつくとファンタジックな世界に招き入れられていた「猫火花」(加門七海)、スキマにも自然体で対応している猫的性格が可笑しい「猫眼鏡」(谷山浩子)、こんな書店が本当にあれば...と思ってしまう「猫書店」(秋里光彦)、猫の妖しさが澁澤龍彦の世界によく似合いながらも、妙に可愛らしい「猫寺物語」(佐藤弓生)、大好きな風街を舞台にした「魔女猫」(井辻朱美)、日記調の作品がこのアンソロジーの中では珍しくて存在感がある「失猫症候群」(片岡まみこ)、哀しさの中にほのぼのとした暖かさが残る「猫波」(霜島ケイ)など。
その中でも一番良かったのは、加門七海さんの「猫火花」かな。加門七海さんってこういう作品も書かれるんですね。このシリーズで、もっと書いてもらいたい!(日本出版社)

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Commentaires(2)

最初の「猫火花」でぐいっと引き込まれますね。
加門さんだから、どんなに妖しい猫を描くのかと思いきや、
こんなに可愛らしい作品を書かれるとは!
良い意味で衝撃でした。
ほんと、シリーズにして欲しい~。
片岡まみこさんはコルク作家としての顔しか知らなかったけど、
小説も書く方だったんですねぇ。
しかも、錚々たる作家陣の中にあって、
印象に残る作品だったのでさらにびっくりでした。

猫といえば、今朝家の前を通りかかった散歩中の猫と
ばちっ★と目が合って、長いこと見つめ合ってたのでした。
猫ってかわいいなぁ(o^-^o)

「猫火花」いいですねー。
「えっ、湿気ってるって… 何?」なんて思ってるうちに、ぐいっと引き込まれました。
この世界はもっともっと覗いてみたくなりますね。
そして片岡まみこさん。表紙や文中の版画も手がけてらっしゃるんですね。可愛い~。
そちらの話が先にあって、「書いてみませんか?」になったのかしら?
なんて色々想像してしまいました。
ほんと、全然負けてないどころか、印象に残る作品でしたよね!
素敵な本を教えて下さってありがとうございました~。
読めてよかったです。^^

わ、猫と見詰め合ってたんですね。羨ましい~。
うちの猫が一番可愛いと思いつつ(飼い主バカ)、やっぱり道で猫を見かけたりすると
そちらも気になって目で追っちゃいますね。えへへ。

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