「レベル21 アンジュさんの不思議ショップ」さとうまきこ

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小学校6年生の瑠璃が学校帰りに見つけたのは、レベル21というお店。広い道から少し引っ込んでるところにあるせいか、よく通る道なのに今まで全然気がつかなかったことに瑠璃は驚きます。窓の外から覗くと、テーブルの上にこまごまとした物が並べられているのが見えて、瑠璃は思わず店の中に入ることに。

小学生の女の子・瑠璃と、レベル21というアンティークショップ(?)の店主・アンジュさんの連作短編集。風待屋のsa-ki さんに教えて頂いた本。児童書です。
元々アンティークショップは大好きなんですが、ここに描かれているレベル21というお店もとっても素敵でした。イメージとしては丁度、「耳をすませば」に出てくる地球屋みたいな感じですね。お店にいるのは、あのおじいさんの代わりに、アンジュさんという素敵な女性。並んでいる品物を1つ1つ手に取って見ているだけでも楽しそうなのに、アンジュさんと仲良くなんてなれたら、もうほんと何時間でも過ごせそう。アンジュさんの私室で勝手に本を読んだりしてる瑠璃が羨ましくなっちゃう。そしてお店の存在が地味なので気づく人が少ないけれど、でも必要な人は訪れることになるという部分は、「霧のむこうのふしぎな町」のキチガイ通りを思い出しました。あの通りに並んでいても違和感がなさそう。謎めいたアンジュさんが実はあそこの住人と親戚だったとしても、全然驚かないです、私。(笑)
地球屋が頭にあったせいか、瑠璃を見てると宝石の原石のような女の子だなってほんと思いました。あのエメラルドの原石のような。ただ、どの短編にも心の問題が描かれてるんですけど、どれもあっさりと終わってしまって、あまり掘り下げたりはしないんですよね。この本の対象年齢が低いとはいえ、なんでここで止めてしまったのかしら? あ、でも、この辺りにはちょっと興味があるんですが、逆にそのあっさり加減が疲れ気味の私には心地良かったです。

作中にポール・ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」という絵が引き合いに出されていました。私もテートギャラリーで見ました。(こんな絵) 先日読んだ夏目漱石の「倫敦塔」にも、この場面が登場してましたよ。そういえば以前ルーブルに行った時に、とても気に入ったのに絵葉書がなくて残念だったのが、同じくドラローシュの「若き殉教者」(こんな絵)だったんですよね。今見てもやっぱり素敵。絵葉書でいいから欲しいなあ...。(理論社)

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