「エクスカリバー最後の閃光」上下 バーナード・コーンウェル

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グィネヴィアの裏切りを知ったアーサーの落胆は激しく、ちょっとしたことで爆発するような状態。腹心のダーヴェルも遠ざけられがちで、しかもアーサーからの使節は全て殺すと宣言しているエレへの使者役が、ダーヴェルに言いられつけるのです。一方、ブリタニアの13の宝物を揃えたマーリンとニムエは、この年の夏、大いなる魔法を行うことに。その準備のために、2人はまずリンディニスの広大な宮殿に入り込み、民衆の前で奇跡を起こします。

小説アーサー王物語の第3部。完結編です。
第2部で、ダーヴェル=ガウェイン?なんて思ったりもしたんですが、第3部になって本物のガウェインが登場しました。別人で良かった~。でもこんな役回りとはびっくり。しかもこれまた伝説とはかなり違う姿のようです。
この第3部で良かったのは、ダントツでグィネヴィア! いかにも華のあるカリスマ的な存在という面が前面に出ていて、カッコ良かったです。アーサー王物を読んでてグィネヴィアが好きになるって珍しいんですけど(大抵は「コイツさえいなければ」と思ってしまう)、この作品ではなかなか良かったです。特にアーサーの戦士にこれといって知将と言える人物がいないので、彼女の頭の良さが一層光ってるんですよね。(いい意味で)
あと、全くのオリジナルのようでいて、要所要所で伝説のエピソードを取り入れているのが嬉しいところ。それとマーリンとニムエの魔法は、ほとんどが手品だったり自然現象を利用したものだったんですが、あの最後の魔法はどうだったのかしら... これだけは本当の魔法だったと思いたいところ。この場面はとても感慨深くて、これで一時代が終わったのだと感じさせられます。いい場面だ...。
ダーヴェルがキリスト教の修道士となってサンスム司教の下にいる理由も分かりますし、イグレイン王妃のために翻訳をしている法廷書記のダヴィズが、一言一句作り変えたりしていないとむっとしている場面は可笑しいです。ただ、最後の最後がちょっとあっけなさすぎではないでしょうか。全6巻の大作をここまで読んできたわけだし、もうちょっと余韻が欲しかったですねえ。...とは言え、とても面白かったです。これもまた1つのアーサー王物として、満足満足。(原書房)


+シリーズ既刊の感想+
「エクスカリバーの宝剣」上下 バーナード・コーンウェル
「神の敵アーサー」上下 バーナード・コーンウェル
「エクスカリバー最後の閃光」上下 バーナード・コーンウェル

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