「ロビン・フッド物語」上野美子

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世界中で愛されているイギリスの伝説上の義賊・ロビン・フッド。そのロビン・フッドがまず現れたのは、イギリス中世のバラッドでのこと。その後、ルネサンス演劇に登場し、近代のバラッドに歌われ、音楽劇やパントマイムとなり、詩や小説に描かれ、児童文学となり、何度も映画化されています。最初はヨーマン(自作農)出身のアウトローとして描かれていたロビン・フッドが、16世紀後半には「ハンティンドン伯爵」の仮の姿とされるなど、徐々にその姿を変容させていくことに注目し、様々な媒体の中に登場するロビン・フッドの姿を追っていく本です。

私が最初に読んだロビン・フッド物は、ハワード・パイルの「ロビン・フッドのゆかいな冒険」。これにはマリアンは登場しないので、マリアンが初めて登場したのはルネサンス以降だと聞いても、「へー、そうだったのか」程度。こういう作品で、時代が進むに連れてだんだんメンバーが豪華になっていくのはよくある話ですものね。でも、最初は庶民中の庶民として描かれていたロビン・フッドが、いつしか「実は伯爵だった」みたいな描かれ方をするようになったというのは、正直あまり嬉しくないかも...。ロビン・フッドは、やっぱり陽気で楽しくて、誰にも負けないぐらい強くって(時々負けるけど)ってところがいいんです。上品な貴族になっちゃったロビン・フッドなんて見たくなーい。
とまあ、知らなくても良かった部分を知ってしまったこともあり、えーと、私はロビン・フッドの何を知りたいと思ってたんだっけ。と、読後ちょっと考え込んでしまいました... 全体的な掘り下げ方も物足りなかったし、私としては読む必要がない本だったかも。とはいえ、ロビン・フッド関連の作品がものすごく沢山紹介されているので、その面ではとっても参考になりました。(岩波新書)

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