「夏至祭」「綺羅星波止場」長野まゆみ

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ある夏の晩、自転車でいつもの空家の前を通りがかった月彦は、灯りが点っているのに気づいて驚きます。月彦と同じぐらいの年恰好の少年が2人向かい合って、言い争っていたのです。こっそり見つめていた月彦はじきに気がつかれて、家の中に招かれることに。それは黒蜜糖と銀色という2人の少年たちでした... という「夏至祭」。
中編「銀色と黒蜜糖」を始めとして、宮沢賢治風の童話「銀の実」、灯影と垂氷という2人の少年の「綺羅星波止場」と「雨の午后三時」などを収めた、短編集「綺羅星波止場」。

久々の長野まゆみ作品。長野まゆみさん、いつの間にか作風が変わっちゃったみたいだし、もうこういうのは読まないかな~なんて思ってたんですが、いざ読み始めると、この世界はやっぱりなかなか心地よかったです。初期の作品の雰囲気だったし、今回は猫の登場が多かったんですよね。
「夏至祭」と「綺羅星波止場」の中の「銀色と黒蜜糖」に登場する少年たちは、「野ばら」にも登場する少年たち。「野ばら」を何度も書き直しているうちに生まれた亜種のようなものらしいです。少年たちの性格も違うし、ストーリーも全然違ってました。結局最初に世の中に出ることになった「野ばら」よりも、私はこの「夏至祭」の方がずっと好きだなあ。(河出文庫)


+既読の長野まゆみ作品の感想+
「螺子式少年」「夏至南風」「行ってみたいな、童話の国」長野まゆみ
「夏期休暇」「遊覧旅行」長野まゆみ
「夏至祭」「綺羅星波止場」長野まゆみ
「耳猫風信社」「月の船でゆく」長野まゆみ
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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