「太陽の東 月の西」カイ・ニールセン絵 他

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「太陽の東 月の西」というのは、ノルウェーの民話集。P.C.アスビョルンセンとヨルゲン・モオという2人の民話研究家が採取したもので、本になったのはグリムよりも早かったのだそうです。私も子供の頃に岩波少年文庫から出ている版はよく読んでたんですけど(右)、今回読んだのは、カイ・ニールセンの挿絵入りのもの。肝心の表紙が出てこないのが悲しいんですが、これがものすごく美しいんです~。やっぱりニールセンの絵は素敵。妖しい表情に、ぐぐっときちゃいます。

北欧、特にノルウェーの民話といえばトロルが出てくるのが特徴というのは知ってたんですけど、今回の本のまえがきに「動物が主人公を救うという形式」が指摘されていたのには、ちょっとびっくり。いや、確かに動物が助けてくれる話は多いし、ここに収められた7編は全部そういう形ですが... でもね、民話にはそういう話って結構あるじゃないですか。私としては、むしろロシアのせむしの小馬とか火の鳥の方が印象強いし、咄嗟にはあんまり思い浮かばないんですけど、ペロー童話の「長靴をはいた猫」なんかもそうですよね。これがどの程度ノルウェーの民話の特徴と言えるのか、逆に疑問がむくむくと。岩波少年文庫版には18編入ってるので、思わずこちらも読んでしまいましたが、ニールセン版にも入ってる7編ぐらいしか主人公が動物に救われる物語はなかったです。うーん??(新書館・岩波少年文庫)

そしてカイ・ニールセンといえば、先日こんな本を買ってしまいました。「Nielsen's Fairy Tale Illustrations in Full Color」。(左下)エドマンド・デュラック、アーサー・ラッカムのも一緒に。どれも50~60ページという薄い本なんですけど、題名通りフルカラーの絵が50枚ほど収められていて、とても素敵なんです。これはお値打ちでした! ...と思ったら睡記の睡さんも買ってらしたようで~。(記事
という私も、カイ・ニールセンが一番ツボでした~。
  

そして今、気になってるのは下左側の2冊。ヴィクトリア朝時代のイギリスを代表する挿画家、ウォルター・クレインです。早くからラファエル前派の影響を受けていて、ウィリアム・モリスらとともにアーツ・アンド・クラフト運動を進めたという人物。「絵本の父」とも呼ばれているとか。一番右のド・モーガンの「フィオリモンド姫の首かざり」を読んだ時から、素敵な絵だなあと思ってたんですよね。特に見たいのは、左の「The Faerie Queen」。思いっきり好みのツボのような予感です~。
  

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Commentaires(4)

相変わらず、飛ばしてますね(笑)。。。

で、四季さんの提案で、こんなの作ってみました。。
http://jewelrylife.bilog.ne.jp/usr/jewelrylife/karakusa03.jpg

また、感想等おきかせください。。。(^^ゞ

絶好調です。もう誰にも止められないかも。

唐草、いいんじゃないですか?
個人的には、丸い輪は入れないで、唐草だけで作る方が好みですが。

四季さん、こんにちは~。
ちょっと苦しいトラバなのですが、ノルウェー民話について、お話したくって・・・。お許し下さい。
そして、カイ・ニールセンの本、購入されたのですね! いいなぁ。私は遅れて、エロール・ル・カインの絵本を色々読んでいるところです。
さて、ノルウェー民話。私が読んだ、『漁師とドラウグ』(これ、国書刊行会から出ている、「魔法の本棚」シリーズの一冊で、このシリーズもなかなか面白いラインナップです)という本には、ドラウグなる海の魔物が繰り返し出てきたのですが、こちらの本では如何でしたでしょうか。
民話ってその土地柄が出て、面白いですよね。でも、動物云々は、この本を読んでいないのにあれですが、四季さんの仰るとおり、民話というのがそもそもそういうものだという気がします・・・。

つなさん、こんにちは~。
やっぱり絵の素敵な本はいいですね。
あ、エロール・ル・カインの絵本は、この間「キャッツ」を読んでらっしゃいましたよね!
私も読むつもりなんですけど、最寄の図書館にはないので… 市内にはあるんですけどね。
いつも予約を入れるのを忘れるんです。記事を拝見して、読まなくちゃあと思っていたところでした。
そしてノルウェー民話。TBありがとうございます。^^
ドラウグですか… いや、その名前は出てこなかったと思います。
そもそも海の出てくる話も少ししかなかったような。後でまたチェックしてみますね。
国書刊行会に「魔法の本棚」というシリーズがあるとは知りませんでした。面白いですか~。
と、伺うと興味津々になっちゃいます。
早速つなさんの記事を拝見させていただきますね♪

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