「シェイクスピアを盗め!」「シェイクスピアを代筆せよ!」ゲアリー・ブラックウッド

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生まれた時に母を亡くし、父親が誰かも分からない孤児のウィッジは、7歳の時に近くの小さな村に住む牧師、ブライト博士に引き取られ、実験の手伝いをしながら英語やラテン語、そして速記術を教わります。そして14歳になった時、金貨10枚でサイモン・バスという男に引き取られることに。なんとロンドンで今かかっている宮内大臣一座のシェイクスピアの新作の芝居「ハムレット」の台詞を全て、得意の速記術で書き取って来いというのです。サイモン・バスは、盗み取った芝居を自分の持っている劇団に演じさせて、収益を2倍にしようと考えていました。

先日金原瑞人さんの「12歳からの読書案内 海外作品」(感想)を読んだ時に気になっていた本。紹介されていたのは「シェイクスピアを盗め!」だけだったんですけど、同じシリーズの本もあったので一緒に借りてきました。同じく白水社からの本で気になっていた「海の上のピアニスト」(アレッサンドロ・バリッコ)もあったので借りようかと思ったんですが、中身を見てびっくり。これは字が大きすぎるー。
ということでこの作品なんですが、これはエリザベス1世の時代、シェイクスピアが座付き作者として様々な脚本を書いていた時代のイギリスを舞台にした物語。当時、芝居の台本は一度出版してしまうと権利が出版業者に移ってどの劇団でも上演できるようになったため、人気作家を抱えている劇団は台本を厳重に管理し、ライバル劇団の手に渡らないように注意していたのだそうです。それでも金儲けのために芝居を盗もうという人間は後を絶たなかったのだとか... で、速記術を会得しているウィッジの出番となるわけです。
次々に起きるドタバタでテンポもいいし、ウィッジの成長ぶりが可愛いし、1600年当時の劇場や劇団、ロンドンの町の様子が読んでいてとても楽しかったです。訳者あとがきを見てみると、実はシェイクスピア以外にも実在の人物が沢山登場していたようですねー。あの人も?この人も!で、びっくりです。架空の人物ならではの自由闊達さ... と言うとなんだか妙ですが、みんなあんまり個性的に賑やかに動き回るので、てっきり架空の人物ばかりなのかと思ってました。(笑)
2作目は、ペストの流行でロンドンでの公演が禁止されてしまって、一座が地方巡業に出る話。これもすごい波乱万丈ですが、ウィッジのさらなる成長物語になってました。そして今回は読まなかったけど、「シェイクスピアの密使」という作品が3作目として出ていて、こちらはシェイクスピアの娘が出てくるんだとか。これがまたきっとクセモノなんでしょうねー。いずれ読んでみようと思います。(白水社)

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Commentaires(3)

こんにちは。トラバさせていただきました。
最近、シェイクスピアの作品紹介してますのでw

すみません、ミスで二回トラバしてしまったようなので削除してください。大変失礼しました。

ryotaroさん、こんにちは!
徐々に時代が現代に近づいているんですね~。
こちらからもトラバさせていただきますね。
(ダブってるのは削除しますので、お気になさらず♪)

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