「女の平和」アリストパネース
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アテーナイとスパルタの間の戦争が続いていた頃。アテーナイの若く美しい夫人・リューシストラテーは、何とか戦争をやめさせようと全ギリシアの女性たちに会合を通告。リューシストラテーは男たちに戦争をやめさせるには、自分たち女性が男性に対して性的ボイコットを行うことが必要だと説きはじめます。そして敵方であるスパルタのラムピトーらの協力を得て、計画を実行に移すことに。
ギリシャ悲劇を一通り読んだので、今度はギリシャ喜劇。ギリシャ喜劇を読むのはこれが初めてです。でも、こちらはあまり読まないかも。基本的にハッピーエンドが大好きな私なんですが、悲劇の方が好きそうな気配が濃厚なんですもん。シェイクスピアも喜劇よりも断然悲劇の方が好きですしね。(シェイクスピアの喜劇で好きなのは「夏の夜の夢」ぐらい)
アリストパネースがこの作品を書いたB.C.412年は、ペロポネーソス戦争(B.C.431-B.C.404)の真っ最中。27年間も続くことになったこの戦争は、アリストパネースの考えるようには終結しませんでしたが、この喜劇の中には当時の情勢に対する諷刺も沢山含まれていました。
リューシストラテーの提案は、要するに夫の夜のお相手をやめて、しかも無理強いされないために、女性たちだけで立て篭もろうということなんですけど(笑)、それを聞いた女性たちの反応がスゴイ。顔をそむけたり、立ち去ろうとしたり、口がへの字になったり、顔色が変わったり、泣いてしまったり... 日本じゃちょっとあり得ない反応かも。(笑) それに対してリューシストラテーが、「あきれた、わたしたち女性ったら、みんな助兵衛ばかりだわ。お芝居がわたしたちを題材にするのも道理だわ」と言うのが可笑しい。実際、後で我慢しきれなかった女性が脱走を企てるという展開もあります。中には、兜を服のおなかに入れて、妊娠中を装って逃げようとするツワモノも。ギリシア人の女性はそれほどまでにお好きなんでしょうか...!(笑) あえて美しい化粧と透けた衣装で男性をその気にさせながら、拒絶するのがポイントなんですよー。
でもパワフルな女性たちの奔放さを描いているようで、あくまでもこの作品は反戦作品。実はとても真面目な作品なんですね。(岩波文庫)
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