「まんまこと」畠中恵

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神田の古名主、高橋宗右衛門の自慢の息子・麻之助は、16歳になった途端に生真面目で勤勉な青年から、お気楽な若者へと変貌してしまったという青年。そんな麻之助も22歳。ある日、悪友の八木清十郎に男色の仲だと宣言して欲しいと言われ、さすがの麻之助も驚きます... という表題作「まんまこと」他、全6編の連作短編集。

畠中恵さんの新シリーズ。やっぱりこの方の作品には、江戸の雰囲気がよく似合いますね。今度のシリーズ中心となるのは、主人公の高橋麻之助と、女好きの八木清十郎、堅物の相馬吉五郎という3人組。とは言っても、それほど一緒に行動するわけじゃないんですけどね。基本的には名主のところに持ち込まれた麻之助絡みの揉め事を、麻之助が友人たちの助けを借りて調べて、人情味たっぷりに解決するという流れです。八方丸く収まって読後感が良いところは、さすが畠中恵さん。でもまだシリーズ最初の作品のせいか、まだどこか定まりきっていない印象もあるんですよね。麻之助の機転がきくところはいいんだけど、どうしても若旦那と重なっちゃうし... そうなると妖(あやかし)がいない分、こちらはやや部が悪い気も。麻之助が16歳でお気楽になってしまった理由に早々に見当がついてしまったのも、ちょっと残念でした。ただ、「しゃばけ」シリーズでは常時登場して活躍する女性がいないので、今後のお寿ずの活躍に期待かな。(文芸春秋)


+既読の畠中恵作品の感想+
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「とっても不幸な幸運」畠中恵
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「うそうそ」畠中恵
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「まんまこと」畠中恵
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「こころげそう 男女九人お江戸の恋ものがたり」畠中恵
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Livreに「しゃばけ」「ぬしさまへ」「百万の手」「ねこのばば」の感想があります)

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畠中恵「まんまこと」 飛ばしてます。快調です。ええ。 早速買ってしまったわけですよ・・・図書館にはどうしてもないので。 しかし。ハードカバーは買わ... » Lire la suite

「まんまこと」 畠中恵 文藝春秋 「しゃばけシリーズ」の作者による新シリーズで、 町名主高橋家の跡取り息子である22歳の麻之助が主人公である。 し... » Lire la suite

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こちらには密かに伺っているのですが、コメントは大変お久しぶりになってしまいました;
どうもこんにちは。

最近、遅ればせながら畠中さんを読み始め、とってもはまってしまいました。(笑)
現代ものはまだこれからですが・・・

まんまこと、直木賞候補に選ばれましたが・・・どうでしょうね? しゃばけに比べるとややインパクトが薄いような気もしますが、これからシリーズが進むにつれて、また面白くなっていくのではと期待しています。
しゃばけと少しでもリンクしてくれれば嬉しいなと思いつつ。(笑)
それではまた!

遼さん、こんにちは~。
という私もメルマガを愛読してるというのに、すみません、ご無沙汰してます。^^

畠中さん、いいですよね~。しゃばけのシリーズ大好きです。
この方の作風は、どうやら現代よりも断然江戸時代に合うようなので
江戸物に限定して欲しいぐらいと思ってたら、新シリーズも江戸物で大喜びです♪

どうせノミネートされるなら、しゃばけシリーズにして欲しかったなあ、というのが正直なところですが
こっちを選ぶところがまた、直木賞らしいところかもしれませんね。(笑)
お寿ずの今後の活躍に期待してます!

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