「水晶の栓」モーリス・ルブラン

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今回ルパンが押し入ったのは、代議士のドーブレックの住むマリー=テレーズ荘。しかし無人のはずの別荘に、召使のレオナールが残っていたのです。ルパンの手下に縛り上げられたレオナールは自力で縄を解いて警察に電話をかけてしまい、それを知った手下のヴォシュレーがレオナールを殺してしまいます。そして駆けつけた警察にヴォシュレーと、ルパンの腹心の部下・ジルベールの2人が殺人容疑で逮捕されてしまうことに...。2人を必ず助け出すと誓うルパン。ジルベールは逮捕される寸前、ルパンに水晶の栓を渡していました。しかしその水晶の栓は、ルパンが隠れ家の暖炉の上に置き、ほんの少し目を離した隙に消えてしまったのです。

ルパンといえば、常に自信たっぷり相手を煙に巻いて手玉に取るというイメージがあるんですが、この作品のルパンはいつもとは逆の立場になってしまう場面が多くてびっくり。(子供の頃にも読んでるはずなんですけど、話を全然覚えてないので...) 代議士のドーブレックは、実は相当の好敵手だったのですねー。手下を助けようと打つ手はことごとく裏をかかれ、巧みな変装は見破られ、いつもは自分が言うような、相手をからかうような台詞を今回は全部相手に取られてしまいます。しかも何度も思わせぶりに登場する「水晶の栓」が、何の意味を持つかというのも、なぜ手に入れるたびに消えうせてしまうのかも、ルパンには全然分からないままなんです。(なので読者にも分からないまま) 事情が分かってからは分かってからで、2人の手下がギロチン台にかかる日が刻々と近づいて、最後はルパンが勝つと分かっていてもドキドキ...。
翻弄され続けるルパンの姿はあんまりカッコよくないですし、そもそもこの作品に登場するルパンって、子供の頃に思い描いていたようなスマートで上品な紳士ではないんですよね。そういえば、ハヤカワ文庫HMの新訳はどれもそうだったかも...。きっと台詞の訳仕方に左右されてるんでしょうけどね。でもこの緊迫感だけは、子供の頃に読んだ時と変わらないです(ハヤカワ文庫HM)


+シリーズ既刊の感想+
「怪盗紳士ルパン」「カリオストロ伯爵夫人モーリス・ルブラン
「奇岩城」モーリス・ルブラン
「水晶の栓」モーリス・ルブラン

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Commentaires(2)

や、なんか、部下のギロチンだけ、覚えている。。懐かしいね。。(^^♪

で、こっちは、例によって、カオスな毎日を、過ごしてますが、ついに体重が、64キロ代に突入。。。
婦女子の視線が、痛いわ(嘘)。。。あはは。

新訳ということもありますが、覚えてるのとは結構雰囲気が違っててびっくりです。

その後順調ですか?
いや、あまり婦女子を騒がせない程度の方が… 世のため人のためにも。(笑)

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