たらいまわし企画・第36回「少女の物語」

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tarahon36.gif今回のたらいまわしの主催は、BOOKS AND DAYのnineさんです。お題は、「少女の物語」。

少女って特別な存在感を持っていると思います。透明感、美しさ、可憐さから、コンプレックス、頑なさ、意地、思いこみなどなど、プラスもマイナスも少女というカタチに内包されると独特の輝きを増す。と思います。 謎めいた美少女も素敵ですが、コンプレックスまみれの普通の(いやそれより劣っていようが!)少女も素敵なんです。

・・・とか何とか書きましたが、はっきり言いましょう。
わたしの趣味だっ!!
もう多分主催をすることはないと思うので、思いっきり自分の読みたいジャンル(?)に走りました。 少女が主人公の物語、印象的な少女が登場する物語を皆様どしどしトラックバックお願いしまっす!!

少女ですかー。最初聞いた時は、ちょっと意外な感じもしたんですけど、でもやっぱりすごくnineさんらしい気もしてきました。一言で少女といっても、ほんと色んな少女がいますよね。どんな作品が登場するか楽しみです。。

この企画に興味をもたれた方は、左上の「たら本」アイコンをクリック! 初めての方も大歓迎。どうぞお気軽に参加なさって下さいね。

 
ということで、少女物です。
素直で可愛い少女たちの物語もいいんですけど、前回のお題が「おすすめ!子どもの本」でしたしね。今回はちょっと毒を含んだ少女の物語を探してみたいと思います。
ということで、まずはこちら。

若竹七海さんの「クール・キャンデー」。nineさん主催のたら本に若竹七海を出すなんて無謀なことしてしまってすみませんー。(笑)
でも毒といえば、まず若竹七海さん。今回のお題を聞いて真っ先に思い浮かんだのが、この作品でした。若竹七海さんに思春期の毒を描かせると、ちょっと凄いんです。...と書きつつ、これは私が選びたかった「少女の毒」とは、またちょっと違うんですが...。若竹七海さんの毒のある少女なら、例えば「スクランブル」辺りを出した方が相応しかったかもしれません。そうでなければ「悪いうさぎ」とか。でもやっぱりこの作品の持つ毒が、私は大好き。すごく短い作品だけど、インパクトもすごいんです。(あれ、少女は?)


次は近藤史恵さんの「ガーデン」。
厳密には「少女」とは言えない年齢だと思うんですけど、「少女」のイメージが強く残ってる作品。というか、近藤史恵さんの描く女性って、みんな「少女」の部分をすごく残してると思うんですよね。普通大人の女性が少女らしさを残しているといえば、それは「可愛らしさ」とか「純真さ」みたいなイメージがあるということじゃないかと思うんですけど、そうじゃなくて、どちらかといえば「少女」の中に垣間見える「女」の部分のような...
ええっと、それを大人の女に感じるってことは、ただ単に「女」だってことなんじゃ?と思われた方、すみません。上手く言葉にできないんですが、そういうのとはまたちょっと違うんです。どう言えばいいんだろう...? でも私は近藤史恵さんの描くそんな女性たちが大好きです。



最後は久坂葉子さんの「幾度目かの最期」を。これは作者自身が「少女」ですね。天才少女と言われながらも、16歳の時から自殺未遂を繰り返し、とうとう21歳の時に「幾度目かの最期」を3日間で書き上げて鉄道に飛び込み自殺してしまった久坂葉子さんの作品集。
早熟な天才というのは痛々しいものですね。私は彼女みたいな感受性を全然持ち合わせてなくて、至極能天気に生きてたので、彼女とは対極なところにいたような気がします。それだけに衝撃的。自分も身近な人間も傷つけずにはいられない彼女の繊細さが、読んでいて本当に痛々しかったです。


結局、期待したほど「ちょっと毒を含んだ少女の物語」にはできなくて残念~。案外、そういう少女の物語を読んでないみたいです、私。(コレという作品を忘れてるだけのような気もしますが...) でも、子供から大人の女へと変わりゆく端境期の「少女」の存在って、その不安定な時期だからこそのキラキラがあって、魅力的な存在ですね。エントリを書いてるうちに、思いっきり屈折した少女の物語が読みたくなってきました。いい本があったら教えて下さい!

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Commentaires(16)

久坂葉子、講談社文芸文庫で出てたんですね、知りませんでした。
生涯そのものが壮絶で胸が痛みます。神戸山手高女を退学になった(でも名家なので卒業証書が送られてきた)理由、やりきれないというかやるせないというかいたたまれないというか、とにかくつらいです。
私はウィトゲンシュタインが好きで、彼の断章集にはブラームスについて書かれたものがたくさんあり、それでブラームスを意識して聴くようになりました。でも、ブラームスの交響曲第4番を聴くと、久坂葉子を連想するようになりました。

> 今回のたらいまわしの主催は、BOOKS AND DAYのnineさんです。
という冒頭のリンク。
飛んでゆくと「ほんの保管所」についちゃいますよ。
ひそひそ。
・・・さて、私も考えなきゃ、「少女の物語」

>kotaさん
講談社文芸文庫が出たのは1年半ぐらい前だったと思います。
本当に壮絶ですよね…
特に彼女が飛び込んだという駅はよく知ってる駅なので、それを知った時はほとんど戦慄でした。
この作品集も、読んでいて本当につらくてつらくて。でもつらいのに、目が離せなかったです。

ウィトゲンシュタインって、哲学者の…? ブラームスについて書いてるんですか?
ブラームスと久坂葉子さんだと、久坂葉子さんの方がずっと尖った印象があるので、ちょっと意外です。
作曲家や曲はすぐに思い浮かばないんですけど、突き刺さるようなピアノの高音のイメージです。
でも、交響曲第4番と聞いてもどんな曲なのかぱっと出てこないので、こんど聞いてみますねー。

>菊花さん
わー、ほんとだ、教えて下さってありがとうございます。
早速直しました。
菊花さんの挙げられる少女の物語、楽しみにしてますね。^^

たっっっいへんご無沙汰しております。スミマセン・・・。
主催のnineです。
毒のある少女・・・いいですよね~。

>nineさん主催のたら本に若竹七海を出すなんて無謀
アハハ~。いえいえどんどん出してください(笑)
わたしも「スクランブル」を出そうかと思ったんですが、しつこいと思ってやめました(^^;)なにかにつけて若竹さんだしすぎ!>自分
「クール・キャンデー」もいいですよね。あの毒はわたしも好きです。
他の2作は未読ですが、「ガーデン」で四季さんが感じられた少女のイメージってどんなものか気になります。
そして久坂葉子!文芸文庫に入ってたんですかー。たしかこの方、「文藝ガーリッシュ」の中で名前がでてたような。。。
こちらもぜひ読んでみますね~。
それではご参加ありがとうございました!

久坂葉子の選集、ずうっと昔に読んだことがあります。
坂本龍一のお父さんの編集者・坂本一亀が編んだもの
…というか、この時初めて、坂本龍一のお父さんが編集者だったことを知ったので、
作品の内容より、そのことばかりをおぼえています(;・∀・)

大正から昭和の初めにかけて、久坂葉子のような「少女モダニスト」が、
アートのいろんなジャンルで、何人もいます。
すぐ戦争の時期に突入して、どの人もそれぞれ難しい人生になったと言えるのですが。
少女とモダニムズは、どこか相性がいいんでしょうね。

欧米でも、20世紀の最初の三十年、このタイプの女性たちがいて、
ある時代状況に適応した類型なのかもしれません。
このタイプの女性たちの出現と、ほどなくして戦争が到来することとは、何か関連性があるんだろうか
…ふとそんな不安な感じのある空想が浮かびました。

こんばんは
TBダブルで飛んでいっちゃって ごめんなさい
PC調子が悪くて ご迷惑おかけしちゃいました~
久坂葉子さんの『幾度目かの最期』
痛々しくて 苦しくなります・・・

>nineさん
お久しぶりです~。今回は主催者さんお疲れさまです。
無事に次の主催者さんも決まって良かったですね。
若竹さん繋がりで、到底偶然とは思えないものを感じます。(笑)

いや、いいですよね、毒のある少女。
謎めいた美少女も好きだし、素直な明るい少女も
コンプレックスをしっかり抱きしめてる少女も好きですが
今回はどうも毒の方に、気持ちが吸い寄せられています。(笑)
「ガーデン」は、読んでから相当時間が経ってるので、ちょっと自信ないんですが
近藤作品はどれも女性がとても素敵なので、ぜひ読んでみて下さい。
で、そうです、久坂葉子さんの名前は文藝ガーリッシュにも出てきてました!
私が読んでた貴重な数冊のうちに1冊です。(笑)

>overQさん
その時代だからこそ脚光を浴びたという女性は結構いると思うんですが
その時代情勢じゃなかったら、一体どうなってたんだろう、って、時々思うんです。
それでも本人は同じような方向に向かって突き進んだのか、
それとも、案外身近なところに小さな幸せを見つけて人生を送ることになったのか…
(うひゃっ、頭に「そ」が並んでしまった)

時代の風潮の影響は、ものすごく大きいはずなので
その風潮が違っていたら全く同じというわけにはいかないと思いますが
本人の持つ資質は同じはずですものね。
「少女モダニスト」は、戦争直前の時代風潮に一番マッチして世に出やすいんでしょうけど
上手く出られない時代に生まれ育つというのも、苦しいものかもしれませんね。

坂本一亀さんのことはつい最近まで知りませんでしたが、
名編集者として、相当有名な方だったようですね。
そうかあ、亀の子が龍になるのかあ。(違)

>慧さん
こんにちは~。TBのことは、どうぞお気になさらず!
ダブルで受け取ることが多いので、こちらの問題かもしれません。

慧さんも、久坂葉子さん読まれてましたか。
本当に、読んでるだけで苦しくなりますよね。

ぷぷっ、私も「スクランブル」あげようかと思って「しつこいな、わし」と思ってやめたのでした。ここで同じ会話が・・・(笑)
ご無沙汰です、来月当番のざれこです。

同じく久坂さんの本が気になりました。若くして亡くなってしまう女性、って何故か気になってしまうのですが、彼女達の遺したものを読む勇気がなかなかでないのも事実です。なんだか、怖くて・・。私は神経太いので引きずられる心配はないのですが・・・苦笑。
いい機会ですし、とりあえず手にとってみますね。ありがとうございます。

>ざれこさん
やっぱりnineさんの次がざれこさんだなんて、偶然とは思えませーん。(笑)
次回も、若竹作品を挙げたくなっちゃうかもしれないですね。
いや、本当は「水上音楽堂の冒険」もいいなあと思ったんですよ。
今になってみると、そっちの方が私が出したかった少女の毒があるような気がしてきました…
って、それもシツコイ?(笑)

久坂葉子さんの本は、今読む分には大丈夫だと思いますよー。
それでも十分つらいんですけどね… でも、もう久坂さんの年代は過ぎてますしね。
もしこれを同年代で読んでいたら、どれだけつらかったことか!
本当は10代で読むべき本なのかもしれないですけど
逆の意味で、大人になってから読んでよかったと思う本でした。私にとっては。
(私も神経は太い方なんですけどねえ)

ようやく参加しましたので、こっそりトラックバック。
今回、みなさんがあげている本の読んだこと無い率90%以上、
それどころか、作家名すら知らない率66%以上です。
私はこのまま片寄った読書人生を歩んでゆきます。ふふふ。

>菊花さん
こっそりですか? なぜこっそり。(笑)
少女の物語は、私もあまり知らないんですよー。
「少年」は意識したことがあるけど、「少女」はあまり考えたことなかったようです…
案外難しいものですね。(しみじみ)

お久しぶりです四季さん!
いつもblogは拝見させて頂いてましたー。
TB、こちらの方が不調でできませんでしたすみません。

若竹さんのクール・キャンデー!!!
これ、大好きです。
確かワンコインで買える文庫ってキャッチフレーズで売られてたような…。
凄い爽やかな話かと思ってたら何気に毒ありますよね。若竹さんの話はその毒が病みつきに…。
今ちょっとハマってます。

久坂葉子さん、気になってるので、
今度図書館で借りてみます。
でも借りて読んだら購入しそうです…。

>椿子さん
こちらこそ、お久しぶりです~。
TBできませんでしたか。残念!
こちらからは大丈夫だといいなあ。

おおー、クール・キャンデー、お好きなんですね。
ほんと、いいですよねえ。そうそう、ワンコインです。(笑)
あのワンコインの中編って、すごく難しい長さだと思うし
実際中途半端に感じてしまった作品も多かったんですが
これは見事にはまってたんじゃないかと思います。
そうそう、若竹さんの毒は病みつきになりますよね~。
私も若竹さんは大好きで、全作品読んでます。^^
椿子さんも、じっくり楽しんでくださいね♪

久坂葉子さんも、ぜひぜひ。
また全然違うタイプですが、こちらももいいですよ~。

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